ビジネスシーンで思うような成果が出なかった際に使われる「ボトルネック」。各業界のさまざまな業務でボトルネックが発生します。作業効率化・生産性向上を目指すには、ボトルネックを放置せず、必ず解消することが大切です。
本記事では、そんなビジネスシーンでの「ボトルネック」について解説。ボトルネックが生じる5つの原因とその対策に加えて、ボトルネックを解消するためのTOCフローもご紹介します。
- ビジネスシーンで使われる「ボトルネック」の意味とは?
- ボトルネックを対処しないことによるリスクとは?
- ボトルネックとなりえるものの例をご紹介
ビジネスシーンでの「ボトルネック」の意味とは
ボトルネック(bottleneck)は日本語で「瓶の首」と訳される言葉です。ビジネスシーンでボトルネックとは、プロジェクトや業務プロセスのなかにおいて進行を妨げている部分や制約などのことを指す際に使われます。略して「ネック」と呼称する方もいます。
ビジネスシーンで比較的使われやすい単語なので、ビジネスパーソンは覚えておきましょう。
ボトルネックへの対処をしないリスク
ボトルネックとなっている部分が明確になっているならば、すぐに対処しましょう。ボトルネックを放置しておくとさまざまな問題が引き起こされます。
まず、生産性が低下します。例えば、一連の業務の流れのなかで一部遅延が発生すると、ボトルネックとなっている部分にあわせて全体の作業スピードを調整しなければならなくなります。目標を達成するのも難しくなるでしょう。
ボトルネックは時間やお金などの浪費にも繋がります。生産性が低下した部分をカバーするために増員や機材の購入が必要となり、本来であれば必要のなかった無駄な経費が発生します。
ボトルネックはビジネスシーンにおいてメリットをもたらしません。ボトルネックとなっている部分が明白なのであれば、早急に対応することが大切です。
ボトルネックになりえるもの・なりがちなものの例
製造業・IT業界など、ボトルネックは各業界で発生します。
例えば製造業では、生産工程のうち作業スピードが遅く、全体の生産性低下に繋がっている箇所のことをボトルネックと呼びます。ほかにも、設備の故障や必要な部品の納品が遅れるなどもボトルネックとなりえます。製造業は作業の順番がきちんと決まっているため、一部が遅れると全体の生産に影響を与えます。
IT業界では、システムや通信の処理速度を招く要因のことをボトルネックと呼びます。システム障害は社内の業務を止めるだけでなく、システムを利用しているユーザーにも影響を及ぼします。