中村亮太朗

  • 所属元:鹿島アントラーズ
  • 期限付き移籍先:清水エスパルス

2023シーズンは所属元である鹿島アントラーズで開幕を迎えるも、リーグ戦の出場は3試合にとどまり夏にヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍となったMF中村亮太朗。中村がJリーグデビューを飾ったチームでもある甲府では12試合に出場した。残念ながらJ1昇格は叶わなかったが、中村自身2ゴール1アシストと途中加入ながら存在感を示した。

2024シーズンは清水エスパルスへ期限付き加入。清水はこの冬、2023シーズン中盤の底を支えたMFホナウドをはじめMF竹内涼やMFヘナト・アウグストら経験のあるボランチがチームを離れた。それだけに、中村は開幕から活躍が期待される選手の1人である。


MF松本凪生 写真:Getty Images

松本凪生

  • 所属元:セレッソ大阪
  • 期限付き移籍先:モンテディオ山形

2021シーズン以降J2で武者修行を続けるMF松本凪生。2022年から昨年まではヴァンフォーレ甲府でプレーし、主力としてチームを支えてきた。甲府に在籍中は、2022シーズンの天皇杯優勝にも大きく貢献。昨年はACLでも出場機会を得て、22歳ながらさまざまな舞台で経験を積んでいる。この冬にはモンテディオ山形への期限付き移籍が決定。2023シーズンには終盤まで甲府とプレーオフ圏を争ったライバルクラブへの移籍となっており、J2の勢力図に与える影響も大きい移籍と言えよう。

山形は今冬、松本以外にもDF岡本一真(ザスパクサツ群馬から完全移籍)やMF氣田亮真(ベガルタ仙台から完全移籍)など同じJ2から即戦力となる選手を多数補強。2年連続となるプレーオフ進出の勢いで2024シーズンこそJ1復帰をという意気込みが補強からも伝わってくる。J2は山形で3クラブ目となる松本。今度はJ1昇格をチームにもたらす存在となれるか注目したい。


MF西川潤 写真:Getty Images

西川潤

  • 所属元:セレッソ大阪
  • 期限付き移籍先:いわきFC

10代のころから国内外のクラブに注目されたMF西川潤は、今冬J2のいわきFCへ期限付き移籍が決まった。2023シーズンは前年に続いてJ1サガン鳥栖でプレー。途中出場が多かったものの21試合に出場している。また、中国の杭州で開催された第19回アジア競技大会では、背番号「10」をつけ中心選手として活躍した。残念ながら決勝で敗れたが、日本代表の準優勝に貢献している。

繊細なボールタッチとスピードに乗ったドリブルでの突破力は相手にとって脅威そのもの。自身初となるJ2での挑戦だが、ライバルである各クラブがこぞって注視する存在となるだろう。移籍先であるいわきは昨年クラブ史上初めてJ2を戦った。結果は18位と苦いものとなったが、その一方で選手個々の評価は高く今冬個人昇格する選手も複数出ている。戦力ダウンが心配されるチームで、西川の技術が新たな武器となるのか。21歳の挑戦から目が離せない。


FW南野遥海 写真:Getty Images