リトリーブスピードはやや遅め
ここでサオを出していた船長が、30cmクラスのマダイを釣り上げてひと言。「巻きスピードはかなり遅めがいいな」。あまりにバラシが多発するので、リトリーブスピードを落としたところ、がっちりハリ掛かりしたらしい。そこで全員がスローに巻き始めると、若干だがバラシが減ったようにも思えた。
この巻きスピードは日によってヒットパターンが変わる。活性が高ければ、回収のための高速巻きでもガンガン食ってくるし、ミディアムスピードに最も反応がいいこともある。その日その日のパターンを見つけ出すのも、この釣りの楽しみのひとつだ。
最後に大ダイも
ヒットスピードを見つけて、やや釣果が上向いてきたが時刻はすでに終盤。何度か同じラインを流し直していると、トモのアングラーにビッグヒット。慎重なやり取りの末に浮いてきたのは、60cmオーバーのナイスなマダイ。ようやく出た大型マダイがトリを飾り、この日の釣りは終了となった。
上がったのは60cmオーバーのマダイ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
数型とも年明けからが楽しみ
さて今回は小型の中から良型を拾うといった感じの展開となったが、この状況はしばらく続くと思われる。ただしその交じる良型の確率が上がってくるのは間違いない。年が明ければナナマル、ハチマルといったビッグサイズの期待も十分。浅場での大ダイとのやり取りはスリル満点。食べても抜群においしい鳥羽沖のマダイ、ぜひ挑戦してみてほしい。
当日の船中釣果(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>