開始早々からアタリ連発
さて船は水深25mラインで止まり、船長の合図で一斉に釣り開始。ひと流し目こそノーバイトだったが、次の流しでは出口さん、阪口さんにバイトが続出。塩焼きにちょうどいいサイズのマダイが続々と上がってくる。季節は冬だが、海の中はまだまだ秋満開のようだ。
だがそれ以上に多いのがバラシ。カカンッとアタって乗らなかったりするショートバイトも合わせれば、アタリの数の半分も上がってこない。
シーバスもそうだが、好奇心の強い小型ほどバレやすい傾向にある。じゃれつくようにバイトしてくるため、どうしてもハリ掛かりが浅くなるのだ。さらに浅場で魚の抵抗がダイレクトに伝わるため、ヒット後はとにかくバレないかヒヤヒヤしまくりだ。
中には30cm台後半のまずまずサイズも交じるのだが、やはり半分以上が外れて逃げていってしまう。出口さんも「バレないときはどんな雑に巻き上げてもバレんのになぁ」とボヤいている。阪口さんにいたっては、中盤戦にさしかかってもまだ釣果ゼロ。
この日は大きく移動はせず、菅島と答志島の間で小移動を繰り返す。流し変えるたびにアタリはよく出るのだが、やはりバラシに悩む時間が続いた。
ヤキサイズの中から良型登場
そんななか、出口さんのリールのドラグがけたたましく鳴り響いた。「ちょっとええサイズやな」と、いつも以上に慎重にやり取りする。やがて浮いてきたのは、45cmほどの刺し身サイズのマダイだ。
そして私のリールからも、勢いよくラインが飛び出す。だがコレは明らかにマダイとは違う手応え。5分ほどかけてじっくり浮かせたのは、70cmに少し足りないぐらいのワラサだった。出口さんによれば前回同船者に釣行時10kgに迫るブリがヒットし、40分ほどかかかって取り込んだとのこと。こんなこともあるので、ドラグの調整はしっかりしておきたい。
ドラグは緩めが基本
そのドラグ調整だが、ぐっとラインを手で引っ張って滑る程度に設定しおくのが基本。ポイントが浅場だけに大型魚がヒットした場合、不意にラインが引き出されることもあるため、ヤキサイズ程度のマダイでもジリッと滑る程度が理想だ。