もちろん景色もずっと最高!
船内の魅力だけでお腹いっぱいになってしまいそうですが、フェリー旅の楽しみ方として「大海原を眺めてぼーっとする」も忘れてはいけません。
甲板に出ると、船が風を切る音や波が弾ける音を聴きながら朝日や夕日を楽しめます。時たま陸地が遠くに見えることもあり、船内の運行地図と照らし合わせて、現在地を確認するのもまた楽しい作業です。
徳島発の便が東京・有明のフェリーターミナルに着いた時、朝日はちょうど登る頃。顔を出したばかりの太陽に照らされる首都高は神々しいほどの美しさでした。
ちなみに、東京から徳島に向かう便は夜出発なので、大都会東京の夜景を船の上から楽しめます。東京タワーやスカイツリー、レインボーブリッジなど、ポストカードのような絶景が続きました。
「東京ってこんなに綺麗だったんだな」と改めて驚くほどで、この時だけ豪華クルーズ船に乗っているような気分が味わえました。東京・有明の出航から10分ほどで東京ゲートブリッジの下を通過。SF映画のワンシーンのような光景に思わずため息が漏れたのでした。
ゆっくり進む旅の魅力
飛行機であれば1時間半で済む距離を14時間かけて進むフェリー旅。コスパやタイパ(タイムパフォーマンス)を考えたら、もしかした非効率な旅の形かもしれません。でも船には船でしか味わえない楽しみ方があり、時間の使い方があると実際に乗ってみて感じます。
ベッドがあったり、大浴場があったり、フェリーには自分の時間をゆっくり過ごすための仕掛けがたくさんありますが、私が一番いいなと思ったのはWi-Fiがないこと。出航してしばらくすると陸の電波が入らなくなるので、強制的にデジタルデトックス状態になります。
現代社会で、電波から離れる時間はそうそうないですよね。スマホをみる時間を減らそうと思っても、気がつくとついついSNSを開いてしまうのは“現代人あるある”でしょうか。
電波の届かない海の上で、ただ景色を眺めたり、友達との会話をただ楽しんだり、ただポテトチップスを食べたり、目の前にあることをただ味わうだけの時間。陸や空では味わえない“自由”がそこにある気がしました。(フリーライター・甲斐イアン)
■Profile
甲斐イアン
徳島在住のライター、イラストレーター。千葉県出身。オーストラリア、中南米、インド・ネパールなどの旅を経て、2018年に四国の小さな港町へ移住。地域活性化支援企業にて、行政と協力した地方創生プロジェクトの広報PR業務に従事。21年よりフリーランスとなり、全国各地の素敵なヒト・モノ・コトを取材しています。
提供元・BCN+R
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