木村勇大(京都サンガ)

3人目は、U-22日本代表にも選出されたFW木村勇大。2022年にプロ1年目を過ごした京都サンガと今夏に期限付き移籍したツエーゲン金沢では、ともに定位置を掴むことができなかった。しかし、金沢ではリーグ戦初得点を記録。185cmと長身ながらスピードと推進力も完備し、関西学院大学時代から注目を集め特別指定選手としてJ1で出場機会を得た逸材だ。

12月28日には東京ヴェルディへの期限付き移籍が発表され、2024シーズンはJ1を舞台に戦うことが決まった。スケールの大きなストライカーは、J1初得点をはじめとして多くの得点に絡むことが期待されている。

名古屋グランパス MF久保藤次郎 写真:Getty Images

久保藤次郎(名古屋グランパス)

4人目は、J3からキャリアをスタートさせJ1まで辿り着いた久保藤次郎。2021年6月に翌シーズンからの藤枝MYFC(当時J3)入団が内定すると、同月には特別指定選手としてJリーグデビューを果たし、9月にはJ3第19節の福島ユナイテッド戦(1-0)でJリーグ初得点を飾り、チームを勝利に導いた。

翌2022シーズンは、ルーキーながら10得点6アシストを挙げJ2昇格の立役者の1人となり、2023シーズンも継続して活躍を続けたことで、久保が少年時代にアカデミーへ所属し憧れていた名古屋グランパスへの移籍を叶えた。バネのような身体能力を活かしたドリブル突破や、右サイドから中央に侵入しての得点力はJ1でも魅力的。大型補強を敢行した名古屋のなかでも、その個性は光るはずだ。


アビスパ福岡 MF重見柾斗 写真:Getty Images

重見柾斗(アビスパ福岡)

5人目は、U-22日本代表としてアジア競技大会にも出場したMF重見柾斗。2023年3月、2024シーズンからアビスパ福岡への加入内定が発表された。2023シーズンは特別指定選手として5試合のスタメン出場を経験。J1でも安定したボール捌きをみせ、試合を経るごとに安定感も向上。ボランチに離脱者が相次いだチームを救った。

福岡大学では2列目でのプレーも増えユーティリティ性が増しているが、ベンチ入りでは物足りない。パリ五輪出場を叶えるためには、プロ1年目からのレギュラー奪取が求められる。


鹿島アントラーズ DF溝口修平 写真:Getty Images