1匹釣ったらワームのズレは必ずチェック
ここで佐々木船長から「ワームがズレてない?」と聞かれた。慌てて上げて見ると、アジが食っていたジグヘッドのワームが大きくズレていた。
これはアタリのみでアジがハリ掛かりしなくても同じ。ワームの端をくわえて走るだけで、簡単にズレてしまう。ワームはジグヘッドにまっすぐ装着するのが基本。これがズレてUの字なんかになったりすれば、食うものも食わなくなってしまう。
モタモタするよりゴボウ抜き
後ろを見ると、桑原さんもロッドを大きく曲げている。これまた激しくドラグが鳴り響き、コイツは水面で縦横無尽に走り回る。慌ててロッドを置いてタモを持っていくと、ギュンと突っ込まれてポロリとハリが外れてしまった。
ここで船長から「タモを待つより引っこ抜いた方がいいよ」とアドバイス。実際好調にアジを上げている渡邉さんは、タモは一切使わず水面まできたら一気に抜き上げている。船長によれば「アジは口が弱いけどバレるときはタモを使おうとしてもバレる。それなら巻いた勢いで一気に抜き上げる方がいい」とのこと。
それでもこのサイズのアジが浮いてくれば、さすがに抜き上げるのはためらってしまう。念のためタモはそのままで、釣りを再開した。
低活性時の対処法
だが連発するかと思われていたアジだが、その後は単発。忘れたころにヒットする程度だ。そんな時、再び佐々木船長からアドバイス。「渋いときはシンカーが底から浮くことをアジは嫌がっている感じがする。捨てイトを1mほど足してシンカーを底に着けたままフワフワ誘うといいよ」。
このアドバイス通りに捨てイトを1mほど付け、シンカーを底から離さずゼロテンションを保っていると、何の前触れもなくティップが海面に突き刺さった。これまた40cmオーバーのアジ。だがあまりの大きさに、抜き上げできずタモを使ってしまう私は小心者…。
ゲストにカイワリも
ここから全員捨てイトを足してリグを落とすと、一気に活性が上向いてきた。交互にロッドが曲がり、次々に40cm前後のアジが水面を割る。小さくても35cmほど。大きなものは45cmクラスも交じった。こうなるともう大きさの感覚が狂ってきて、35cmだと小さく感じてしまうから、人間の感覚って怖い…。さらには私に良型のカイワリもヒット。