様々なファッション企画を提案してきたJ PRIME。では、それを率いる戸賀編集長のリアルな着こなしってどうなのよ? ってことで、編集長が今年の冬に実践しているコーディネートを披露しちゃいます! それぞれのシーンに沿った選びとテクニックをご覧あれ。
その日の予定と移動手段でアイテム選びをガラリと変える幅を
編集部 夏にも同様の企画をやりましたが、読者の皆さんからリアルで参考になるとお褒めの声を多く頂戴しました。ということで、今回は冬コーデ編です。
戸賀編集長 J PRIMEでは、ライフスタイルに寄り添ったファッションを提案しているからね。非日常と日常の幅を楽しみつつ、着こなしやすいコーデを提案することで、メリハリが生まれるってわけ。
編集部 そのバランスが大切ですよね。ということで、まずはディナーに行く時のコーデのポイントを教えてください!
Style01:ディナーもこなす上品カジュアル
戸賀編集長 ハイゲージのニットにスラックス、そして足元はローファーというカジュアルなスタイル。そこにチェスターコートを合わせることで、一気にドレスアップ感が出るんだよ。
編集部 ジャケットじゃなく、コートでってのがミソですね。
戸賀編集長 正直ジャケットでいけることも多々あるんだけど、やっぱり冬には冬のアイテムも満喫しないとね。これはカジュアル化した最近のビジネスでも通用するんじゃないかな。ただし、コートのシルエットには注意。ゆったりしたオーバーサイジングのコートが最近人気だけど、それだとカジュアル感が強くなりすぎちゃう。あくまでドレス感を意識したコーデにするなら、スマートなシルエットがやっぱり適任だよ。
編集部 ニットもカシミアですしね。その線引きはちゃんと心得たいですね。
Style02:クルマ移動日
編集部 お次はクルマでの移動が多い日のコーデ。袖なしダウンなら、ハンドル捌きも邪魔になりません。
戸賀編集長 そうだね。ただし、楽チンを求め過ぎないのがポイント。目的地に着いた時に、それなりにキチンと感があるかが重要で、その点においてはこのコーデの最大のキモはベストの下なんだよ。
編集部 ニットカーディガンですか?
戸賀編集長 実はこれ、ダブルのニットジャケットなんだよ。着心地はニットカーディガン並みにノンストレスだけど、金ボタンのダブルだからダウンベストを脱げば一応見栄えはジャケパンスタイルになるってわけ。
編集部 これなら街中だけでなく、ゴルフ場に行く際にも便利ですね。
戸賀編集長 格式の高いゴルフ場ではNGという場合もあるけどね。でもこれなら、レストランやデートでも違和感がないでしょ。
Style03:港区ワンマイル
編集部 おっ! スタジャンですか。最近アメカジも人気ですしね。確かにワンマイルには打ってつけかも。
戸賀編集長 そうだね。でもいかにもアメカジは、さすがに僕の年齢的に難しいかな。僕はカジュアルアイテムを選ぶ時、マイナス5歳を意識しているんだよ。マイナス10歳までいくと若作り感が出ちゃうから。このスタジャンも、チャコールグレーとブラックレザーの組み合わせがあくまで大人顔でしょ。ワッペンとか刺繍もないから、形こそスタジャンだけどレザーブルゾン感覚で合わせられる。でも着心地は楽ちん。近所といえど、全部リラックスは違うと思うんだよね。
編集部 確かに! リブパンツもウールですし、さらにスウェットじゃなくタートルネックニットを合わせることで、全体としては大人見えします。
戸賀編集長 それと、時計やジュエリーも注意が必要。カジュアルでラフなコーデこそ、クラス感のあるものを合わせてバランスを取るべきだと思うんだ。
Style04:ビジネススタイル
編集部 最近、スーツを着る機会が増えているそうですね。
戸賀編集長 そうなんだよ。昨今ではビジネスでスーツを着る人が減っているけど、だからこそスーツの魅力を再認識したね。食事に行った際、ご一緒する方がカジュアルで僕がスーツだと、例え相手が大きな会社の社長でも、見劣りしないでしょ。女性から見ても逆に新鮮に映ると思うんだよね。
編集部 とはいえ、生地はストレッチで、ネクタイも幅広ストライプで遊びが効いてますね。
戸賀編集長 スーツの抜きどころこそセンスと経験が出るからね。着心地がノンストレスだと、そのまま遊びに行っても苦じゃないしね。
Style05:冬ゴルフ
編集部 最後はゴルフです。ダウンのセットアップですか?
戸賀編集長 冬のゴルフにおいて寒さ対策はマスト。でも、いかにも防寒してますってコーデは、スマートに見えないよね。そうなると機能性をもったセットアップって便利。防寒仕様ではあるけれど、上下が対なことで洒落感を演出できるからね。
編集部 色も上品ですね。
戸賀編集長 セットアップを上品に着るなら、ゴルフにおいても色選びは大切。ベージュとホワイトでまとめているから、ストレッチインナーは派手柄だけど全体としては品良くまとまって見えると思うんだよ。
編集部 どんなシーンでも実用性、着心地、そして見栄えとクラス感。どれかに振り切るんじゃなく、バランス良く取り入れようってことですね。
戸賀編集長 まっ、そういうことだね。これは季節に関係なく必要なこと。そこにシーズンらしいアイテムをどう大人的にアレンジして取り込むかが大切だし、ファッションの楽しみ方。歳を重ねたからベーシックでいいや、ではないことは勘違いしないでほしいな。ずっと言っていることだけれど、リッチなオジサンのファッションは幅が大切だからね。
撮影 杉田裕一
文 安岡将文
提供元・JPRIME
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