【注目集めるポータブル電源・Vol.2】ポータブル電源が活躍するのは屋外と自宅。アウトドアやキャンプなど、AC電源がない場所での電源確保と家庭で平常時や停電時に電源を供給するのが主な利用シーンだ。電力の供給源として便利なポータブル電源を有効活用しよう。

各種のポータブル電源が展示されている、『BCN+R』より引用)
ポータブル電源を持ち運んでアウトドアをもっと楽しもう
近年、キャンプや車中泊など、アウトドアを楽しむ人が増えている。キャンプ場の中にはAC電源がついている電源サイトもあるが、多くの電源サイトでは1000W程度の対応となっている。
電気を使わなくてもキャンプ自体は楽しめるが、通電して使いたい家電製品が多く、家族で行くような場合は電源サイトの電力では足りないこともある。ポータブル電源を活用することで、家電製品の利便性をアウトドアに持ち込むことができる。

日頃の生活を享受できる、『BCN+R』より引用)
例えばホットプレートやグリル鍋などの調理家電で料理をつくり、プロジェクターやタブレットで映像や音楽をアウトドアで楽しみ、スマホへ充電して翌日に備えるという過ごし方もポータブル電源があれば可能だ。寒い季節なら電気ストーブなどの暖房製品、暑い季節なら扇風機やポータブルエアコン・冷蔵庫などに電源を供給できれば快適に過ごせる。
また、他の機器へ電力を供給するだけでなく、屋外というロケーションを利用してソーラーパネルで充電することによりバッテリ残量を増やして使うことも可能だ。

ソーラーパネルで充電が可能、『BCN+R』より引用)
屋外での使用は直射日光や水の侵入に気をつけよう
アウトドアで役に立つポータブル電源だが、持ち運んで使用するケースならではの注意点もある。その一つが、高温の場所に長時間置いたままにすることだ。
車に積んでキャンプに行く場合、特に夏場は直射日光で車内の温度が上昇する。高温の車内に置いた状態で長時間放置しておくと、内蔵された充電池にダメージを与えてしまうことがある。
家電量販店で扱っているメーカー・ブランドなら発火することは考えにくい。だが、ECサイトで販売している聞いたことがないメーカー・ブランドの安価な製品は、その限りではない。いずれにしても発火とまではいかなくても充電池の能力が低下してしまう可能性はあるので、車内の放置は避けたい。また、屋外でも直射日光が当たるような場所での使用は避けよう。
もう一つの注意点は、水。海辺や川辺の使用では、ポータブル電源本体に水がかからない場所に置くことだ。ポータブル電源は入出力ポートがあり、ここから本体内部に水が入ってしまうと充放電の機能はもちろん、内部の電気回路がショートして発火する可能性もある。

水がかからないよう注意しよう、『BCN+R』より引用)
水辺の近くでなくても、手洗い後の濡れた手で電源コンセントを抜き差しするのがNGであることは言うまでもない。
ポータブル電源を屋外で使用する際は最低限上記の2点に気をつけるとともに、出かける前日には忘れずにバッテリ残量を確認しておこう。