ダブルチェックの見落とし対策

ダブルチェックはミス防止に有効ですが、見落としが起こることも意外と多いです。ダブルチェックで見落としが起こる原因と対策を紹介します。

チェックの回数よりも、確認にかける時間を増やす

ダブルチェックではチェックの回数よりも、確認にかける時間を増やすことを意識しましょう。チェックの回数を増やすほど、「さっきもチェックしたからもうミスはないはずだ」という意識が働きやすくなります。3回目以降のチェックはあまりアテにならないと思った方がいいかもしれません。

そのため回数ではなく、一度のチェックにかける時間が重要です。限られた時間で焦ってチェックをしても、細かいミスにはなかなか気づけません。

互いのチェックを過信しない

2人以上のダブルチェックでは、「前の人がチェックしているから大丈夫」「自分がミスを見逃しても、次の人が見つけてくれるはず」という意識が働きやすいです。互いのチェックを過信せず、自分ひとりでチェックしているつもりで作業にあたりましょう。

2人以上でダブルチェックをするなら、「2人連続双方向型」や「クロスチェック」など、異なる方法や視点からチェックをするやり方が効果的です。

チェック担当者の経験とスキルを考慮する

ダブルチェックの担当者は、チェック対象の業務に詳しい人材が適しています。たとえば発注書や請求書をチェックするなら、普段その書類を作っている人や、経理担当者などがいいでしょう。

自分が普段携わっていない業務では、チェックをしてもそれがミスなのかどうかの判断がつきません。

単純な確認は一人でやる

誤字脱字や計算ミスなどのチェックは一人でやりましょう。このような単純な確認作業を2人以上でやる意義はあまりありません。「もう1人が見つけてくれるはず」という意識が働くことを考えると、1人でチェックした方が見逃しが起こりづらくなることもあります。

「慣れ」に気をつける

ダブルチェックで最も怖いのは「慣れ」です。同じようなチェック作業を何度も続け、慣れてくると、「どうせ今回も大丈夫だろう」と気が緩んでしまうでしょう。ダブルチェックの担当者、一人ひとりの担当作業を定期的に入れ替えることで、慣れや気の緩みを防ぎやすくなります。

適度に休憩を取り、集中力を保つ

ダブルチェックに限らず、どんな作業もずっと続けていると疲れてきます。特にダブルチェックは目を酷使すること、長時間同じ姿勢でいることもあり、疲れが溜まりやすいです。

疲労が溜まれば集中力も落ち、見逃しも起こりやすくなります。集中力を保てるよう、適度に休憩を取りながらダブルチェックを進めていきましょう。