■ 偽サポート詐欺サイトにアクセスしてみた
では、起動。

うわ、出ました、「サポート詐欺」っぽいサイト。ただ実際のものとはやはり異なります。本物はMicrosoft(Windows)やGoogleのサポート画面になりすましているので、その点はさすがに再現できなかったのでしょう。

ただし挙動は本物にとても良くにています。「フルスクリーン」になる点もそっくり。
ちゃんと警報音がなって、マウスポインターも制御不能になりました。そして意味不明なウインドウがポコポコと出てくる点もそっくり。
しばらくすると、電話番号等(架空の番号)がでてきました。これも本物にある流れ。

そして先に紹介されていたとおり、「ESCキー」を長押しして脱出。全画面が終了しました。

念のために本物の「サポート詐欺」サイトでも通用するのか、今回の記事のために確認してみました。

結果はIPAが推奨するとおり、「ESCキー」でフルスクリーンが解除。ブラウザのタブを閉じることで脱出可能でした。

■ 偽サポート詐欺サイトを利用して学ぶべきこと
この「偽サポート詐欺サイト」をあえてIPAが独自に作ったというのは非常に興味深いものがあります。通常であれば、脱出方法や対処法を、テキストや動画などで紹介するレベルでよいのですが、あえてホンモノソックリなものを今回作っている。
それだけで、かなり対処法や対策は学べるのですが、反面気をつけなければいけないこともあります。
今回、たしかに「サポート詐欺」っぽいサイトにはなっていた。が、実は完璧ではない部分もありました。
たとえば「マウスカーソル」などは、たしかに消えるがしばらくすると現れたりして、若干優しめになっています。そのほか「警告音」もかなり控えめ。約2分間で自動的に終了するなど、ホンモノに比べ脱出難易度は低めです。
もちろん「訓練」という前提ではあるので、そのへんがユルいのは致し方がないのですが、ホンモノに遭遇した際には是非とも、もう少し「厄介」であるということは肝に銘じておいてください。
そして、これを踏まえ「ホンモノ」のサポート詐欺が新たな手法で我々に襲いかかってくることも予想しておかなければなりません。そうなった場合、絶対に言われたとおりに行動するのではなく、まずは落ち着いて、ブラウザを閉じることに専念。
もしも今回の「ESCキー」がきかないときには、「Ctrl+Alt+Delete」でタスクマネージャーを呼び出しての強制終了(一覧からブラウザを選択して、「タスクを終了する」を押す)で脱出を試してみてください。それでも出来なければ、最悪電源を落としても良いかと思われます。
<参考・引用>
偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ
※掲載画像の一部はIPA公式サイトのスクリーンショット。その他は、本物の「サポート詐欺サイト」のスクリーンショットや動画です。
(たまちゃん)
提供元・おたくま経済新聞
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