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■ついに人工知能を超越する人工ニューロンが開発された!
昨今の人工知能(AI)の発達は目覚ましい。将棋などの対局から明らかになったように、その処理能力や予測能力は“感情を持たない”という点以外は、とうに人間を凌駕している。しかし今、そんな人工知能分野にとてつもない進歩をもたらす驚くべきプログラムが開発された。

(画像=画像は、「Science Advances」より引用、『TOCANA』より 引用)
2018年1月26日付の科学誌「Science Advances」上に、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が開発している「人工ニューロン」の詳細が発表された。人工ニューロンとは、簡単に言えば人間の脳神経系を模したネットワークのことだ。人間の脳と同じく学習によって次々と人工シナプスの結合強度を変化させ、問題処理・解決能力を高めていく。もちろん、それは人間の脳よりも高速かつ効率的で、既存の人工知能よりも優れたエネルギー効率を発揮する。今後、人工ニューロンの応用により、人工知能には無理だと考えられていたことが次々と可能になり、現実がSF世界に一気に近づくことになるという。
現在、NISTが研究開発中の人工ニューロンでは人工シナプスが毎秒10億回以上も発火し(電気刺激が生じて情報が処理される)、それにもかかわらず必要なエネルギーは有機的シナプスの1万分の1にとどまる。