年末の一大イベントである「大掃除」。普段掃除をしない細かい箇所まで目を行き届かせる必要がありますが、シュレッダーの歯の部分の清掃には、絶対にエアダスターを使ってはいけません。

 噴射したガスが機器内部に滞留し、そのまま使用すると静電気や火花で引火、爆発する恐れが。コンピュータ周辺機器メーカーの「エレコム」がX(Twitter)にて注意を呼び掛けています。

 まさかエアダスターにそんな危険性があったなんて、全く知りませんでした。念のため、筆者の持っているエアダスターを確認してみると、たしかに注意書きがなされていました。もちろん業務用・家庭用等シュレッダーの種類に関わらず守るべきルールです。

シュレッダーにエアダスター使用は絶対NG!エレコムが大掃除に向けて注意喚起
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 引火を引き起こすガス成分は「ジメチルエーテル」。「DME」と省略されて記載されていることが多く、エアダスター以外には塗料や農薬、化粧品用のスプレー用噴射剤にも使用されています。当然ですが、単に風が噴射されているわけではないのです。

 では、出火・爆発の規模はどれほどのものなのか。一般財団法人 消防防災科学センターが運営する「消防防災博物館」のホームページには、このような記述があります。

『DMEを10秒間噴射後、裁断スイッチを操作すると、「パーン」という乾いた爆発音とともに、上部の紙投入口から橙色の火炎が噴出し、機器全体が一瞬で炎に覆われた。火炎は最高で高さ幅ともに約1mまでに達した。また、シュレッダー本体は衝撃によって後方へ吹き飛んだ』
(消防防災博物館「消防専門知識の提供」より引用)

 思っていた以上、と感じた方も多いのではないでしょうか。これを読むだけでも、いかにその規模が激しいものであるか、想像に難くありません。下手をすれば大ケガに繋がる事故も起こり得る、大変危険な状況です。

 万が一、使用してしまった場合は、速やかにガスを取り除く必要があります。まずは電源を切り、コンセントを抜いた状態で、シュレッダーの紙ゴミとガスが混ざった状態のものを袋などに移します。

 その後、袋の口を大きく開けた状態で半日~1日放置すればOK。加えてダストボックスも十分に喚起を行ったうえで、運転再開するようにしましょう。

<記事化協力>
エレコム公式Xアカウント(@elecom_pr)

<参考・引用>
消防防災博物館「消防専門知識の提供」

(山口弘剛)

提供元・おたくま経済新聞

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