凄い人に出てもらって遊んでもらう
――『電エースカオス』は、小林さとしさんとタブレット純さんのお二人がダブル主演です。お二人を主演にしたのはなぜですか?
河崎:小林さんは俺のファンで、「出してくれ」と言っていたからです。
――小林さんは2019年の『電エースキック』に出演して、その後、共演したちかまろさんと結婚されていましたよね。
河崎:びっくりするでしょ? 目に見えない何かがあるんですよ。そういうのがないと、モチベーションが上がらなくて、作品ができないんだよね。
タブレット純さんはもともと俺の映画にちょいちょい出ていました。昭和歌謡のオタクで、俺と昭和の話も随分しています。人気があるから『電エースQ』に出てもらいました。

――『電エースカオス』には、小林さとしさんやタブレット純さんだけでなく、魅力的な方々がたくさん出て、さまざまなキャラクターを演じています。そんなキャラクターの中で、監督が特に気に入っているのは誰ですか?
河崎:やっぱり電次郎じゃない? 電次郎は踏み潰されても生き返るオタクで、完全にギャグですからね。自宅はゴミ屋敷だし。電次郎が20年くらい前に結婚したとき、その結婚式の映像も『電エース』に入れました。俺の作品はノンフィクションとフィクションが融合しているみたいなところがあります。
電次郎は俺の弟分だけれど、そういったキャラがいないと映画は当たりません。若大将シリーズ(東宝が1961~1971年に製作した青春映画シリーズ)でも、二枚目の加山雄三と青大将役の田中邦衛がコンビだから当たったんですよ。『電エース』も同じで、俺が加山雄三で、電次郎が田中邦衛、
――二枚目の河崎監督とコミカルな電次郎のコンビですね。電次郎といえば、新作パートに入ったとき、電次郎が久里虫太郎(『ウルトラマンA』第4話に登場する劇画作家)の失恋話を熱く語っていました。その久里虫太郎を演じた清水綋治さんがムクリタ星人クースとして出てきてびっくりしました。
河崎:清水さんは名優で、凄い人なんですよ。そういう人に出てもらって遊んでもらっています。プロレスラーの藤波辰爾さんやグレート小鹿さんもそうです。プロレスが好きな人は笑うしかない。やっぱり笑いたいんだよね。

勝呂誉さんも『怪奇大作戦』の主演だった凄い人です。よくわかっていない人に、よくわかっていないまま出てもらっているんですよ。
――監督が集めてくる人たちが凄いです。
河崎:映画はキャスティングなんですよ。誰が出るかが大切です。小林さとしさんとタブレット純さんの人気があるから『電エースカオス』ができたんです。
『電エースカオス』
2023年12月22日(金) 池袋シネマロサ他 全国ロードショー!
監督:河崎実
キャスト:小林さとし、タブレット純、ハリウッドザコシショウ、藤波辰爾、吉田照美、
グレート小鹿、清水絋治 ほか
2023 年/日本/カラー/DCP
製作:有限会社リバートップ 配給:エクストリーム
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?