半導体製造に水は重要、「環境上の問題は特に見られない」と熊本県
半導体にとって水は命のようなものだ。半導体の製造には、微粒子などの不純物等をできるだけ取り除いた超純水が使用される。もし水の中に不純物が含まれていると、半導体の表面に不純物が付着し、異常を引き起こす原因になる。
来年に操業を予定する台湾積体電路製造(TSMC)熊本工場でも、一部住民から汚染への懸念の声が聞かれたが、熊本県側は台湾で聞き取り調査を行い、「半導体関連企業集積に伴う環境への影響に関する台湾訪問調査の結果について」と題する以下内容の調査報告書を10月に公表している。
(1)半導体関連企業が多く集まる台湾・サイエンスパーク周辺で地元行政機関との意見交換やモニタリング結果を確認した結果、環境法令に基づく規制基準が遵守され、適切に処理されている。水質・大気の環境上の問題は特に見られない。
(2)TSMCは台湾の環境法令を遵守し、環境への負荷ゼロを目指してゼロエミッション(廃棄物ゼロ)、水資源保全などのグリーンマニュファクチャリングを全社的に推進している。
住民の不安を取り除くには、丁寧な説明が重要だ。半導体工場の建設による地域の盛り上がりに期待したい。
(文=小林英介)
提供元・Business Journal
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