ヒレカツは郊外のほうが高め、都心はフード類が少ない

 にゃんこそば氏は「ヒレカツ」も同様に3段階に分け、可視化したマップを投稿している。ヒレカツは他にもサラダやロールパンが付いたワンプレートメニューで、がっつり食べたい人の間では定番の商品だ。同商品は、コメダブレンドのように単に都心ほど高くなるわけではなく、吉祥寺、横浜市・元町、大宮といった郊外の商業地やショッピングモールで高めとなっているようだ。全国規模で見た場合のヒレカツの価格分布について聞いてみた。

「全国的にはコメダブレンドに近い傾向ですが、一部、福岡県や山口県にも首都圏並みの値付けをしている店舗がみられます。これらの地域でヒレカツの原材料となる豚や小麦粉、卵が高いといったことはないので、真の原因については不明です」(同)

 ちなみに価格帯だけでなく、メニューそのものも店舗によって異なる傾向が見られるという。

「ヒレカツをはじめ、フードメニューは都心店での取り扱いが少なくなっています。喫茶店としてのニーズと、レストランとしてのニーズが地域によって異なることがうかがえます。他の飲食系チェーンと比べて、フランチャイズ(FC)加盟店の裁量が大きいことが推察されます」(同)

 確かに都心店は食事というよりカフェ需要のほうが高いといえそうだ。コメダのFC比率も約95%であり、にゃんこそば氏の言うように店舗の裁量の大きさが表れているのかもしれない。今回の投稿にあたり、同氏はコメダ側からデータをもらったわけではなく、店舗ごとの価格をサイトから手作業でExcelにまとめていったという。今後、にゃんこそば氏がどのようなデータを可視化してくれるのか、楽しみである。

(文=永田理瑠、協力=にゃんこそば)

提供元・Business Journal

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