エンジンオイル交換手順
エンジンを暖機

エンジンを暖機してエンジンオイルを柔らかくすることで、エンジンオイルをスムーズに排出できる。
エンジンがほんのり温かくなればOK。

ドレンボルトを外す前に汚れを除去

ドレンボルトを外す前に、周囲の汚れを落としておく。
オイルキャップを外す

エンジンオイルが抜けやすいよう、オイルキャップを予め外しておく。
ドレンボルトを外す

ドレンボルトのサイズに該当するメガネレンチ(12mm)やボックスソケット(12mm)でドレンボルトを外す。
片方が開いているオープンレンチやモンキーレンチだとボルトを舐めてしまうことがあるので使わないこと。


緩んだらあとは手を使う

ある程度ドレンボルトが緩んだら、残りは手で外していく。
オイル排出時は火傷に注意!

暖気してほんのりエンジンが温かい程度ならエンジンオイルの温度はさほど高くないが、ある程度走った状態だとエンジンオイルの温度はかなり高くなっている。できたらある程度温度が下がった状態で行いたい。火傷や怪我の防止のためにも、軍手や作業用手袋は着用しよう。
ドレンボルトの汚れを落とし、ワッシャーも交換

ドレンボルトの汚れをパーツクリーナーで落とす。
また、ドレンボルトのワッシャーは新品に交換する。
ワッシャーがないと、ドレンボルトを締め込んだ時にエンジン部分へドレンボルトがどんどん食い込んでいってしまう。ワッシャーはそれを防ぐためと、ドレンボルトが緩むのを防止するために使われている。
なおワッシャーは締め込むと変形するため、再利用はできない。

オイルフィルターカバーを外す

オイルフィルターカバーを固定しているボルトのサイズに該当するメガネレンチ(8mm)やボックスソケット(8mm)でボルトを外す。
オイルフィルターを圧着するスプリングもきれいに!

オイルフィルターカバー側にはオイルフィルターを圧着するスプリングがある。そのスプリングもきれいにしておこう。

パッキンを外し残りのオイルを除去


オイルフィルターを外し、微妙に残っているオイルをウエスで拭き取る。
外したパッキンは再利用不可だ。
オイルフィルターを装着


新しいオイルフィルターを装着するのだが、向きがあるので注意してほしい!
そもそもCRF250Lでは反対向きにオイルフィルターをつけようにも固定できないので、間違えようはないはず。ただし、他のモデル(KLX250など)によっては外側にOリングを向けて装着する場合もある。フィルターカバーを外した時に、オイルフィルターがどちらの向きなのか覚えておこう。ちなみにオイルフィルターを逆向きにつけてしまうと、エンジンオイルが循環されないためエンジンが焼き付くなどの不具合が…。


オイルフィルターのOリングにオイルを塗布

オイルフィルターのOリングに新品のエンジンオイルを塗布することで、締め付け時にねじ切れる心配がなくなり密着も良くなる。
オイルフィルターカバーをボルトで固定

オイルフィルターカバーは4本のボルトで固定されている。1本のボルトを完全に締めてから次のボルトを締め込むのはNG! 対角の順番で4本のボルトを徐々に締め込んでいくこと。そうすることでオイルフィルターカバーを均等の力で確実に固定できるのだ。
ドレンボルトを固定

新品のワッシャーをドレンボルトに装着しドレン部分に固定していく。まずは手でドレンボルトを締めていき、ある程度締まったところから工具を使用し、最後の本締めの部分でトルクレンチを使う。

必要なオイル量を計測

エンジンオイル交換で必要となるオイル容量をメスシリンダーで計測。
オイルフィルターの交換の有無で必要なエンジンオイル量は変わってくる。
CRF250Lの場合、オイルフィルター交換時は1.45L、交換しない場合は1.35Lだ。
エンジンオイルを慎重に注入

エンジンオイルの注ぎ口から、オイルジョッキを使って注入していく。
注入し終わったらオイルキャップを締める。

エンジンを始動してチェック!

エンジンオイルを交換したら、エンジンを始動してドレンボルトやオイルフィルター周辺からオイル漏れがないかチェック。
2〜3分アイドリングさせたらエンジンを停止して、オイルレベルをエンジン下部の窓から確認。
規定量よりエンジンオイルが少なかったら補充をしよう。

再び同じことを繰り返し、オイルレベルが規定範囲内に収まっていたら、これにてエンジンオイル交換は終了だ。