エンジンオイルの交換目安はどれぐらい?

バイクのオーナーズマニュアルに記載されている交換サイクルが、昔のバイクと比べて最新のバイクは長くなっていることに気がついているユーザーもいることだろう。これはエンジン自体の耐久性や、昨今のオイルが向上したということが理由だ。
事実、今回オイル交換を実施したCRF250Lのメーカー推奨の交換サイクルは、初回のみ1000kmでそれ以降は6000kmまたは1年ごとと記載されている。
メーカーが言うのだから問題はないのかもしれないが、走り方や使うシチュエーションでオイルの劣化は大きく異なってくる。
そもそもバイクのエンジンオイルはクルマと違い高回転までエンジンを回すのと、エンジン、クラッチ、ミッションのすべてを同じオイルで潤滑する。劣化はその分早いため、できたら早めの交換を心がけたい。

このCRF250Lのオーナーは、林道が大好きで街乗りからロングツーリングまでガッツリと使う派。
前回のオイル交換後には、北海道ツーリング(約1200km ※約700kmはダート)と四国一周(約2900km)に行き、その他での使用なども含めトータルで4500kmほど走っていた。ギヤの入りも渋くなり、エンジンからのノイズも大きくなっていたという。
エンジンオイルの交換目安は、距離3000kmもしくは半年。または前述のようにギヤの入りが渋くなってきたら、距離や期間に関わらず交換をしたほうが良いだろう。

CRF250Lのオイル交換の手順
それでは、『シンセティックゾイル 10W-40』に交換する手順を紹介していこう。
オイル交換作業自体は比較的簡単だから、ポイントを押さえてチャレンジしてみてほしい!
交換に当たって必要なものとは?
エンジンオイル

オイル交換時に必要となる容量を用意し、メーカー推奨のエンジンオイルに準じた製品を選ぼう。
インターネット上には他ユーザーが交換したブログ記事などと一緒に数値が記されていることもあるが、それが間違っていることもある。
かならずオーナーズマニュアルに記載されている情報でエンジンオイル交換に必要となるオイル量の数値等を確認しよう。
工具類&オイル交換で必要なもの

今回はエンジンオイルとともにオイルフィルターも交換するため、ドレンボルト、オイルフィルターカバーそれぞれを外すサイズのメガネレンチ(12mm、8mm)とボックスソケット(12mm、8mm)を用意。
あとは、ドレンボルトを締め込む時に使用するトルクレンチ。メンテビギナーはどれぐらいの力でボルトを締めればよいのかわからないため、強く締め込みすぎることがある。メンテビギナーこそ適正なトルクで締め付けられるトルクレンチは用意したい。
工具や外したボルト類、カバー類が無くならないようトレーがあると効率的に作業ができる。

排出したオイルを受けるバット類(オイルパックリなどそのまま捨てられるものだとより作業が楽だ)、オイルを注ぐオイルジョッキ、オイル量を計るメスシリンダー、オイル汚れをきれいにするウエスとパーツクリーナー、軍手や作業用手袋も用意。
あると便利なもの

オイル交換をすると地面にオイルが垂れてしまうことがある。ダンボールなどを敷いても良いが、マットがあるとさらに便利。
膝をついて作業するとウエアが汚れたり膝が痛かったりする。100円ショップで売っている農作業時に使う膝パッドが膝の保護と汚れ防止にかなり使える!

