4位:日高大
昨2022シーズンは、当時J3のいわきFCでJ2昇格にも貢献したMF日高大。今季は新加入かつ初のJ2挑戦にも関わらず、37試合と多くの出場機会を得て千葉の躍進を支えた。アイデアとスピード感に溢れた前線選手たちとの絡みや、精度の高いフリーキックを武器に4ゴール3アシストをマーク。数字はもちろん、相手の虚をつくフリーキックや強烈なボレーシュート、独走でのカウンターシーンと派手で印象深いプレーが多いことも特徴の1つと言えよう。
今季も左サイドバックが主戦場となったが、サイドだけでなく内側に入ってのプレーも多く攻撃面での貢献度は計り知れない。持ち味のスピードやアイデアが存分に活かされていたことと、日本フットボールリーグ(JFL)からJ3、そしてJ2と1年ごとに着実にステップアップを果たした勢いも考慮して、手放せない選手4位とした。
3位:田口泰士
千葉に移籍して4シーズン目を迎えたMF田口泰士。加入当初からチームにとって欠かせない選手の1人だったが、今季は特に能力と存在の大きさが如実に表れていたと言えよう。守備では素早いチェックで攻撃の芽を摘み、攻撃では時折ワンタッチを織り交ぜた長短のパスでリズムを作った。もちろん、その正確なキックはパスに限らず、ミドルシュートやセットプレーでも発揮され数多くのチャンスを創出。今季マークしたアシスト数6は当然と言うべきチームトップの数字であり、攻守の核として来季もチームの浮沈を左右する選手の1人であることは間違いない。
ベテランと呼ばれる年齢となった32歳の田口。しかし、年齢が故の洗練されたプレーの数々を見れば、同じJ2カテゴリーのクラブを中心に獲得を狙われていても不思議はない。高い危機察知能力とチャンスメイクに長けた能力に衰えは見られず、来季もチームの中核を担う選手として位置づけられることから、手放せない選手3位とした。
2位:見木友哉
2位には、今季チーム最長の出場時間を誇った背番号「10」のMF見木友哉を挙げたい。積極的に攻撃へ絡み、敵DF陣の隙間を逃さない視野を活かした優しさあふれるラストパスやクロスを数多く供給。受け手としても出し手としても、リーグ屈指の存在感を発揮したと言えよう。また、味方を活かすだけでなく自身でも強烈なミドルシュートを披露するなど、エリア付近でボールを持てばパスを出すのかシュートを打つのか、相手DFを惑わす存在であったことは間違いない。
展開力やミドルシュートでは、チーム内においてもMF田口やMF風間らも見せ場を作っている。しかし、7ゴール3アシストと彼ら以上に多くのゴールに関わった実績は評価されて然るべきものだ。ゴール付近での質の高いプレーの数々とチーム内における比較から、手放せない選手2位とした。