Q3. 国際法違反かどうかはどうやって決めるんですか?
1928年の不戦条約では国際紛争を解決する手段としての戦争が禁じられ、戦後の国連憲章でも「武力による威嚇や武力の行使」を禁じたので、今回のように他国で武力行使することは明らかに違反です。日本政府も「侵略」という言葉を使って非難しています。
国連では日本を含む141ヶ国が、国際法違反としてロシアを非難しました。この決議に反対したのはロシアやシリアなど5ヶ国、棄権したのは中国やインドなど35ヶ国だったので、圧倒的多数の国が「ロシアが悪い」と考えていることはまちがいありませんが、安全保障理事会ではロシアが拒否権をもっているので、効力はありません。
Q4.「ロシアを挑発したウクライナが悪い」という人もいます。
鈴木宗男さんは「ウクライナが東部で数機のドローンを使ったことがプーチンを挑発した」と言っています。ウクライナはずっと内戦状態で、東部ではロシア系住民との戦闘が続いていました。政府軍がドローンを使うこともあったでしょう。
しかしそれが隣国のロシアに対する挑発だというのは、わけがわからない。よその国の国内問題に武力介入するために国境を超えることが、まさに侵略です。プーチン大統領でさえ、こんなナンセンスな話はしていません。