恐れていた事態が発生

イナダの群れが射程圏に数多く回遊してきて、しばらくコンスタントにヒット&キャッチしていました。それを見ていた方がなんと、先行者と筆者の間に入ってキャストをし始めました。すぐに注意すれば良かったのですが、魚が釣れ続いていたこともあり、そのまま釣りを続行していました。

そして気分転換も兼ねてルアーを交換し、その1投目でした。ガツーン!と、明らかな重量感と同時にものすごい勢いで魚が右へと走り、そこでようやく注意も兼ね、絡まるので避けて下さい!と言い続けましたが、聞こえてないのか避けてくれませんでした。

魚がようやく止まりかけ、強引にポンピングで寄せる為にリフトした瞬間、ラインブレイク。腰が抜けたように座り込み、切れたラインを回収していると、やはり隣の方のルアーフックに絡みついた部分からメインラインが切れていました。

筆者はショアキャスティングロッドのMHクラスを使用していてあのファイトだったので、ワラサは確定、あわよくばブリといったところだったと思われます。非常に悔しい思いをしました。

気を取り直して釣り再開

掛けた魚を逃し、ルアーも失い、メインラインも100m近く失って、失意の中でリーダーを組み直し、再び立ち上がるとオマツリした方がいなくなっていました。もしかしたら都合が悪くなる程の負のオーラを筆者が発していたのかもしれません。

しかし好都合である事に変わりはありません。気を取り直してキャスト再開。先行者の方は釣れている様子は無く、海面も穏やかになってきたように感じられました。日も傾いてきてそろそろ夕方に入ろうかという頃、ルアーチェンジをしました。

執念で67cmのワラサを手中

数年前から愛用しているシンキングミノー「ネッサアサシン140S」。これが見事にハマりました。ヨタヨタと泳ぐ弱ったイワシをイメージしてあえてスロー気味に漂わせてみたところ、ガツーン!とした衝撃と同時に重みが乗り、再び右へと走る魚。

今回は、絡む心配も無く冷静に沖で好きなだけ暴れてもらい、弱まったらポンピングで寄せてきます。

陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒット大物がヒット(提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

時折、沖へゴリゴリと逃げようとするパワーは本当に綱引きのような力勝負です。手前まで寄せてきても足元はブロックなので油断はできません。最後の抵抗をいなし、無事キャッチしたのは67cmのワラサ。

最初に逃した魚の方が全然重かった。と言っても後の祭。このサイズがイナダに混じって回遊してくれてることがわかっただけで十分です。その後はイナダも全く釣れなくなり、今回の釣行は早めに終了としました。

陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒットバケツからはみ出す67cmのワラサ(提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)