昨年の夏から秋にかけては、イナダの回遊がほとんど無く、晩秋になりようやくワラサ〜ブリの回遊があった少し寂しい年でした。心配していた今年でしたが、夏場からコンスタントにイナダの回遊があり、珍しく港内でも釣れ盛る好条件に恵まれました。今回はより大物のワラサ〜ブリを狙うため、外海側へと釣行して参りました。
●青森県のリアルタイム天気&風波情報
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)
青物狙いのルアーフィッシング
回遊魚狙いという事で、まずは潮通しの良いポイントを求め、外海に面した突堤かサーフを目指しました。当日は南風の予報となっており、横風になるサーフではなく追い風になる突堤を選択しました。
先行者がいるポイントには魚が回遊してきている可能性があります。しかし、ワラサ以上のサイズになってくると掛けた魚を止められずオマツリ等トラブルになりやすいので、十分な間隔を確保しなければなりません。
同じ条件の突堤が複数ある場合は、同じく回遊が見込めるので、先行者のいないポイントを優先した方がストレスフリーで魚と対峙できます。今回は先行者が1人〜2人の空いている突堤に決めました。
昼間から夕方を狙う
朝マヅメは混雑することを想定し、昼過ぎからゆったりと海の状況を観察しながら先行者の少ないポイントを選びました。薄暗い朝方に比べ魚の活性は劣りますが、周囲の状況を確認しながら回遊待ちの釣りができます。
風向きや波の状況
当日はやや強めの南風の予報でした。青森県の太平洋側から突き出た突堤では、南風か北風が吹くと釣りがしやすくなります。波はベタ凪ではなく時折水しぶきが上がる程度の丁度良い具合。海水もやや笹濁り程度で青物狙いの条件としては整った状況でした。
ベイトの有無
これが一番重要な要素かもしれません。どれだけ釣り場の状況が良くても、餌となる小魚が回遊していなければ、大型魚の回遊も期待できません。ポイントから遠く全く届かない所であっても、海鳥が複数浮いていたり海面でバタバタと騒いでいたりすると、可能性はグッと高まります。
潮位にもよりますが、追われ始めた小魚は、パニック状態になって身を隠す事ができる白波の立つ岸側に逃げ惑ってくる事が多いです。当日は射程圏に入るか入らないかの距離に複数のウミネコが浮いておりました。時折ナブラも視認でき、好条件に恵まれていました。