目次
上野村名物 猪豚(猪豚)を食べてみた
クアオルト健康ウオーキングで森を歩く
上野村名物 猪豚(猪豚)を食べてみた
上野村一番の名物、それは猪豚です。
猪豚とは?
猪豚とは、猪と豚を交配させた珍しい動物です。猪肉ならではのギュッと詰った赤身の味わいと、豚肉の脂身の甘さと旨味が凝縮された美味しさが特徴です。
育てるのが難しく、生育も豚より時間がかかるので、商業化している地域は大変少なく、日本で猪豚を養育しているのは3か所だそう(淡路島、和歌山と上野村)。上野村も生産量は年間250頭と大変希少価値のあるお肉なのです。
そんな珍しい猪豚を、ここ「道の駅 上野」では食べることができます。
ホテルのコックだった料理長が腕を振るうレストランでは、猪豚料理を中心に美味しそうなメニューが並んでいました。
今回、「秋から冬にかけて食べるならこれがおすすめ!」という猪豚肉の十石味噌鍋をいただきました。
食材も多くが上野村産。味噌も上野村名物の十石味噌が使われています。さあ、猪豚とはどういう味なのか、肉を取り出してみました。
猪のコクのある赤身と豚の甘く上質な脂身がバランスよく合体しています。
もっとワイルドでがっつり系のお肉なのかな?と思っていましたが、じゅわっと旨味に溢れながらも、軽くて後味もさっぱりしていてバクバクと食べられました。
鍋の中には思ったよりたくさんの猪豚肉が入っていて、男の私でもお腹いっぱいになりました。
味噌はやや甘めで、塩味は思ったほど強くなく、味噌汁のように全部飲み干したくなるほどの味わいある猪豚鍋でした。
店内には猪豚肉、その他加工品もたくさん売っていました。
地元の人に大人気の猪豚カレー。これは想像以上に美味しかったです(食べた感想は後述します)。個人的にも買いです、絶対。
プレーンのカレー以外にもキーマカレー、プラムカレーなどバリエーション豊富です。
猪豚の大和煮の缶詰。いのぶたジャーキー。
上野村名物の十石味噌。甘めの麦みそで旨みが濃く、皆に愛される素朴な味噌です。
群馬県はしいたけ生産量全国4位なのだそうです(知らなかった)。上野村のしいたけの特徴は肉厚ということで、おすすめの食べ方は焼しいたけだそうです。
どうですか、このぷりぷりのしいたけ。菌床栽培、無農薬で生産されています。上野村きのこセンターでは製造工程を見学し、しいたけ採り体験することもできます。これがとても楽しかったです。クキックキッとへたをもいでいきます。クセになりそうな体験でした。
菌床栽培により、天候に左右されず、均一の品質のしいたけを安定的に生産することができます。
お店では、特売商品も並んでいて、お得にしいたけを買うこともできます。なんと1袋100円!(私も買いました)。
ミニトマトも上野村の特産で、地元でも観光客にも大人気なのだそう。
【道の駅 上野】
- 住所:群馬県多野郡上野村勝山甲131番地
- 電話:0274-59-2665
クアオルト健康ウオーキングで森を歩く
上野村は面積の約95%が森林です。
その豊かな自然を存分に活かしたアクティビティが2つあります。
まず1つめがクアオルト健康ウオーキングです。
クアオルト(Kurort)とはドイツ語で、クア(Kur)「治療・療養、保養のための滞在」とオルト(Ort)「場所・地域」という言葉が合わさった言葉で、「療養地」という意味だそうです。ドイツでは医療保険が適用されるほど正式な運動療法なのだとか。心筋梗塞などのリハビリや、高血圧、骨粗しょう症などの治療に利用されています。
上野村にはいくつかのクアオルト健康ウオーキングコースがあるのですが、今回道の駅から歩き始められる「勝山道の駅そよかぜの森コース」を実際に歩いてきました。
「道の駅 上野」がこのコースのスタート地点となります。
クアオルト健康ウオーキング認定のガイド、石井さんに案内していただきました。
歩き始める前に、クアオルトとは?得られる効果は?、留意点などのガイダンスを受け、準備体操をしていざスタート!
道の駅の向かいにある勝山の中腹をぐるっと周遊する約1時間のコースです。標高差は約130m。
コナラ、ブナ、カエデなどの広葉樹、松、杉などの針葉樹の森の中を歩いて行きます。
クアオルト健康ウオーキングはダイエットやトレーニング目的の山登りではありません。
歩く時のポイントは1つあって、1つめは「がんばらない」こと。
目標心拍数は「160マイナス年齢」で、運動強度的には55~60%で主観的にややきついと感じる状態です。これが山登りとは違う点ですが、運動強度60%位で脳の血流は最大になるそうです。へとへとに疲れないけれど夜ぐっすり眠れる適度な疲労(負荷)がこのくらいなのだとか。
2つめのポイントは「冷たくさらさら」。
歩行中、温かくなってきたら腕をまくる、首元を開けるなどします。汗が蒸発して冷たくさらさらな状態の肌を保つのがコツです。
自身の心拍数を何度も計測しながら各人のペースに合わせて歩いていきます。
コースの途中にこのような標識が数か所あります。
この地点に来たら、自分の心拍数を図ります。15秒の心拍数を数え、それを4倍して1分間の心拍数を出します。
その数値が「160マイナス年齢」に近いものであればちょうど良い強度です。 上回っていたら歩くペースを落とし、下回っていたらペースを上げるなど各人に合わせて調整しながら歩きます。
このコースは最初少し傾斜が大きい坂を上りますが、中間地点以降は比較的フラットで歩きやすくなります。
途中から尾根沿いに視界が開けてきて、風が吹き抜け、とても気持ち良いです。
ここが最高地点のビューポイントで上野村の集落を望むことができます。スイスの山岳地帯の小さい村の雰囲気に少し似ているなと思いました。