かつての国産車は現在のモデルと比べると、非常にコンパクトでした。これは、当時の道路事情や、ボディサイズによって税金が違うといった点からの潮流といえます。しかし現在、気付けば国産車も大型化していますよね。そのなかでも輸入車に負けない、ワイド&ローなモデルを紹介しましょう。
目次
国産車が大型化した理由
①レクサスの新型クーペ「LC500」
国産車が大型化した理由
冒頭で述べたように、80年代までの国産車は、現在に比べると小さい(幅の狭い)ボディが多く販売されていました。
これは、ボディサイズによって税金が違ったためです。それが変更されたのは、1989年にアメリカ合衆国から「日本のボディサイズによる課税は、非関税障壁である」として外圧をかけられたためでした。これを期に、2.0L以下のモデルでもボディサイズを拡幅したモデルが増えたわけです。
その一方で、国内のスポーツカー市場は縮小傾向にあり、メーカーとしてスポーツカーは主要マーケットである海外をメインに開発することになっています。また、現代のスポーツカーが求める性能を達成するためには、ある程度のトレッド幅を確保しなければなりません。
つまり、国外で販売するスポーツカーは、日本市場だけを見て開発されてはいないのです。
今回は、そんなワイド&ローな国産代表モデルを紹介しましょう。
①レクサスの新型クーペ「LC500」
2017年に発表されたレクサスの新型クーペ、LC500/LC500hは、現在の国産スポーツを代表するワイド&ローモデルです。
ワイド&ロー比率を、全高÷全幅で数値化していきましょう。この数値が小さいほど、ワイド&ローという計算になります。
【レクサス LC500】
全高1,345÷全幅1,920=0.700
1,920mmという圧倒的な全幅と刺激的なフロントマスクが、国産車離れした強烈なインパクトを見せつけてくれる1台です。