市販車のエンジン内部パーツも過酷な条件でテスト

輸入車は故障しやすいというのは過去のこと。KTMは現在、ヨーロッパをリードする、パワーユニット付き2ホイーラーグループとなっているプレミアムブランドなのだ。
「世界一過酷なレースと言われるダカールラリーは一日の走行距離が長いときで800kmあり、それを2週間続けます。このレースでKTMは18連覇しています。レースでのノウハウを市販車にフィードバックしており、海外での評価は耐久性、信頼性のあるメーカーとして位置づけられています。
KTMの掲げる“READY TO RACE”という言葉からも、レースで闘う世界中のユーザーをしっかりと支える体制ができています。パーツの供給は迅速で、本社オーストリーのパーツセンターから全世界のディーラーに毎週2回届くようになっています。
ECU(コンピューター)は最新マップが出ると案内があり常に最適な状態に更新でき、毎年のモデルチェンデジでも常にブラッシュアップされるなど、バイクをより良くしようとする動きが非常に早いのも特徴です。」
海外メーカーのパーツは入荷に非常に時間がかかるというのは、KTM、ハスクバーナ・モーターサイクルに限っては当てはまらないのだ。

パーツの納期、コストは国産と同等


海外メーカーのパーツは高い。そう思っている読者もいることだろう。
これも、「KTM、ハスクバーナ・モーターサイクルは国内メーカーとほぼ同等ですよ」と山鹿さんは話す。購入したのはいいが維持費が高いため手放すということもないだろう。
ではなぜ、KTM、ハスクバーナ・モーターサイクルの購入に対するハードルが高いと思われているのだろうか?
「KTM、ハスクバーナ・モーターサイクルも、走りに関しては昔も今も素晴らしいのは変わりません。ただ、昔の車両はバラツキがあり、個体差によって不具合が出る出ないといったことはありました。その昔の車両のイメージがあるからでしょうね。
現在の車両はそんなことはないのでご安心ください。先程もお話しましたが、非常に動きの早いメーカーなので問題点があればすぐに改善してきます。」
KTMを20年扱ってきたIMPALA

他メーカーがコストとの兼ね合いでコストダウンしがちな足回りに、走りを重視することから手を抜かずにバイクを作ってきたKTM。走りに誠実な姿勢に共感した山鹿さんが代表を務めるIMPALAもまた同じく、真摯にバイクと向き合うショップとして多くのユーザーから支持されている。
「国内メーカーのバイクでも修理や故障のトラブルで手放した話を耳にしますが、大きな問題はお店の対応だと思います。
IMPALAはメンテナンスの専門店としてスタートしました。KTMを20年扱ってきた経験と実績もあるのでご安心ください!」
このIMPALAが打ち出しているのが、小柄なライダーでも安心してバイクを楽しめるローシャーシというメニューなのだ。

