目次
開山堂
西福寺の御朱印帳と御朱印
開山堂
1857年6月に落成した開山堂です。今は開山堂を風雪から守る覆いがされています。
開山堂の向拝(こうはい)にもぜひ注目して欲しいです。
開山堂へは本堂から渡り廊下でつながっています。
開山堂に入堂する前の拝観心得が書かれています。
それでは動画で開山堂の内部をご覧いただきましょう!
最初に目に飛び込んでくるのは開山堂内階段両脇に立つ「鬼退治の仁王像(石川雲蝶作)」です。こちらは右側の仁王像。奥右側の壁画は「寒山拾得(石川雲蝶作)」です。
こちらは左側の仁王像です。左奥の壁画は「羅漢様と虎(石川雲蝶作)」です。
鬼退治の仁王像の右面には、漆喰鏝絵(しっくいこてえ)「人面瘡(じんめんそう)(石川雲蝶作)」、その下の彫刻は「平清盛 音戸の瀬戸の日招き伝説(石川雲蝶作)」があります。
対する左面には、漆喰鏝絵「盂蘭盆供養(うらぼんくよう/石川雲蝶作)」、その下の彫刻は「池月伝説(石川雲蝶作)」があります。
開山堂正面です。
開山堂天井の大彫刻「道元禅師猛虎調伏(どうげんぜんしもうこちょうぶく/石川雲蝶作)」です。三間四方の吊り天井に施された大彫刻は、「石川雲蝶終生の大作」と言われています。透かし彫の上に岩絵具で彩色されていて、完成当時のまま鮮やかな姿を伝えています。
この物語は、「道元禅師が天童山への行脚の途中、山中で虎に襲われるまさにその時、手にした拄杖(しゅじょう)を投げつけ座禅に入られた。すると拄杖がみるみると龍に姿を変え、道元禅師の御身を守った」という場面です。
この天井の彫刻の中に、龍虎の他に、鷲・鯉・亀・猿・雀・雲雀・四十雀などの小動物が登場し、石川雲蝶の遊び心が感じられます。
<座禅に入られる道元禅師>
<道元禅師をお守りする龍神と虎の戦い>
<龍神に追い払われ、尻尾を巻いて逃げる虎>
<松の枝から龍虎の戦いを観戦する鷲>
<滝つぼの鯉>
<猿も高みの見物というところでしょうか>
<鳥も飛んでいます>
開山堂正面には、日本曹洞宗両祖師・道元禅師と瑩山禅師、そして開山(一世)・芳室祖春大和尚と歴代住職が祀られています。
開山堂正面の左側に「道元禅師と稲荷大明神(石川雲蝶作)」。道元様が宋(中国)での行脚の途中、山中にて病で苦しんでいると、稲荷大明神が現れて薬を授けてくださる場面です。
開山堂正面の中央に「道元禅師と白山大権現(石川雲蝶作)」。道元様が宋(中国)での修行を終えられて日本へ帰国の前夜、「碧巌録」という禅書を見つけられ、一夜で書写しようとなさるが、間に合いそうもない。そこへ白山大権現が現れ書写を手伝ってくださる場面です。
開山堂正面の右側に「永平寺血脈池縁起(石川雲蝶作)」。
永平寺開基・波多野義重(はたのよししげ・彫刻右下の武士)に仕えていた侍女が何者かに殺されて池に沈められ、成仏できずに夜な夜な幽霊となって現れた。その可哀そうな幽霊に道元禅師が血脈を授けて成仏させる場面です。
開山堂左の欄間には、上部に「獅子の母子(石川雲蝶作)」、その下に「羅漢と虎(石川雲蝶作)」があります。
開山堂右の欄間には、上部に「麒麟(石川雲蝶作)」、その下に「羅漢と龍(石川雲蝶作)」があります。
開山堂内階段上(後方)に両面彫刻欄間「道元禅師と一葉観音様(石川雲蝶作)」があります。これは道元様が宋(中国)から日本へ帰国する航海の途中、物凄い嵐になり、船上の人々は生死の境をさまよう。船が今にも沈みそうな時、道元様が船の先端で「観音経」を一心にお唱えすると、天から蓮の花弁に座した観音様が現れて、嵐を鎮めてくださったという場面です。
西福寺の御朱印帳と御朱印
御朱印帳
西福寺の御朱印帳は開山堂の鬼退治の仁王像の柄です。
御朱印
御朱印の一部を紹介します。微妙に変化しているのが分かります。
<令和2(2020)年8月27日参拝時【本尊阿弥陀佛(アマビエ入り)】>
<令和3(2021)年11月14日参拝時【本尊阿弥陀佛(彫刻イラスト入り)】>
<令和5(2023)年2月26日参拝時【本尊阿弥陀如来(鬼退治の仁王像印入り)】>
<令和5(2023)年2月26日参拝時【開山堂と石川雲蝶のイラスト入り】※書き置きです>
<令和5(2023)年2月26日参拝時【開山堂(杉製)】※書き置きです>
※注意:御朱印の記帳ができない時間帯
- 12:00~13:00、15:00以降(冬期14:30以降)
- 混雑時(土日祝や団体到着時など)