ミス問題は世にあまたある難問・奇問と同じ。受験の「定石」に沿って取り扱うこと

 出題ミスは起こってほしくはないが、今後は起こらないとは到底いえないようだ。となれば、受験生としては出題ミスに引っかからないことが最大の防御となる。どうすればミス問題を見抜くことができるのだろうか。

「ミス問題は、答えが1つに決まらず迷いに迷うという形で受験生を苦しめますが、ミス問題を見抜こうと考える必要はなく、難問・奇問と同じように対処すればよいでしょう。ちょっと時間を食いそうだなと感じたら思い切って飛ばし、次の問題に進むことです」

 これはミス問題ではないか? という疑念を試験官に問い合わせてみたところで、答えが試験時間中に返ってくるわけでもない。ムダなことはせず、とにかく解ける問題を一通り解き切り、取れる点を取り尽くして、時間の余裕を作ってから戻ればよいということだ。

「大学受験の定石として、空欄を作らず何かしら書いておけば、点がつく可能性があります。たとえミス問題の疑いが濃厚な問題であっても、推測した解答を書いておくべきです。解答の枠は必ず埋めておきましょう」

 最後に、若原氏から受験生に向けたメッセージを聞いた。

「受験にまつわるいろいろなことが気になる時期かと思いますが、ミス問題を過剰に恐れる必要はありません。とにかく日々の勉強にまい進してほしいと思います。教科書や市販の問題集は非常に丁寧に作られており、ミス問題は収録されていません。必ず丸がもらえる解法が書いてありますから、安心して正しい知識を身につけ、合格に向かって進んでいきましょう」

(文=日野秀規/フリーライター、協力=若原周平/予備校講師)

提供元・Business Journal

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