コロナ禍を経て大幅な増益を達成
コロナ禍では全国のティーケーピーの拠点を企業内ワクチン接種会場として無償提供。全国150万人にワクチン接種を実施してきた。
「欧米でワクチン注射によって経済活動を再開していく動きがあるなか、日本はワクチン摂取率がまだ数%しかなかったので、当時の菅総理に会いに行ったんです。もちろん会ったことなかったんですが、10日間ほどでなんとか会っていただくことができましたね(笑)。特例中の特例でしたが、菅総理との会見の3週間後にはTKPの会場でワクチン接種を始めることができました」
今期は売上もコロナ前の水準まで回復しているそうで、2024年2月期第1四半期(23年3月-5月)連結決算では、月次の営業利益は連結・単体ともに過去最高を達成。現在ティーケーピーは全国230施設、約14万坪のスペースを貸し会議室などのかたちで運営している。
「直営ホテルは現在22施設(大分と別府の施設含む)がありますが、そこに大分と別府の2つのホテルも今後加わります。これまでティーケーピーが培ってきた遊休不動産の再生や有効活用のノウハウなどを、私の地元である大分の地方経済に還元したいと考えているところです。別府の上人ヶ浜公園では砂風呂を中心に大分県の観光の要にしていく体験型施設を、再来年の春オープンを目指しています」
2019年からは故郷の大分をホームタウンとするJリーグチーム「大分トリニータ」の社外取締役に就任。現在は同チームの筆頭株主でもある河野氏だが、講演会の最後にはOBとして高校生たちに向けて次のようにメッセージを送っていた。
「最初の一歩は本当に小さな一歩でどこにヒントがあるかわからない。頭で考えるだけではなく実際に動いて行動しようということがまずはひとつ。もう一つは“ピンチはチャンス”ということです。当然、挑戦を続けていればピンチはありますが、実は将来のチャンスとなって何倍にもなって返ってくる。ピンチのときは一回撤退して、発想の転換と行動力で乗り越えて、次のチャンスを待ちましょう。本当に困ったら直談判も忘れずに(笑)。ピンチの先に成長があると信じて、これからの人生を謳歌してください」
提供元・Business Journal
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