マーケティングに関する国家資格・有名資格3選

マーケティングに関する国家資格や有名資格を3つ紹介します。難しい資格もありますが、これらを取得することで就職・転職の可能性が大きく高まるでしょう。

中小企業診断士

中小企業診断士はマーケティングに限らず、中小企業の経営に関する知識を広く身に付けられる国家資格です。中小企業の経営課題を見つけ、その解決のための施策を考え、経営者に助言できることを証明します。

資格勉強を通して「商品やサービスを宣伝し、売る」という狭義でのマーケティングではなく、「商品・サービスの企画から販売、改善までの一連の流れ」という広義でのマーケティングについて、深く学べるでしょう。

公式サイト:J-SMECA 中小企業診断協会

ITパスポート

ITパスポートはITを利活用するすべての人に向けた、ITの基礎知識を身に付けられる国家資格です。経営戦略やマーケティングなどの経営全般に関する知識はもちろん、現代のマーケティングに欠かせないAIやビッグデータ、IoTなどの技術についての基礎知識があることを証明します。

知名度が高く難易度は低いため、まずはITパスポートの取得を目指すといいでしょう。

公式サイト:【ITパスポート試験】情報処理推進機構

MBA

資格ではなく学位ですが、MBAの取得を通してマーケティングや経営に関する知識を広く、深く身に付けられます。

MBAとは経営学修士のことで、経営大学院で所定のプログラムを修了することで学位が授与されます。大学院といっても働きながら通うこともでき、プログラムで学んだことを仕事で実践しながら血肉にしていくこともできるでしょう。

本記事で紹介するものの中でも難関で、取得には時間もお金もかかりますが、経営者やマーケターとしての可能性が大きく広がるはずです。

【分析系】マーケティングに役立つ資格5選

マーケティングにおいてデータの収集・分析は欠かせません。分析ツールの使い方やデータの見方が学べる資格を5つ紹介します。

Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)

Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)はオウンドメディアを使ったコンテンツマーケティングに欠かせない分析ツール「Googleアナリティクス」の使い方を学べる資格です。Google提供の、世界中で通用する資格として広く知られています。

下記リンクにある初級者向けコース・上級者向けコースを受けることで資格勉強ができます。資格には12ヵ月の有効期間がありますが何度でも受験・取得できます。12ヵ月おきの再取得を通して、Googleアナリティクスの知識を最新のものに更新できるでしょう。

公式サイト:Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の準備方法 - アナリティクス ヘルプ

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は、Googleアナリティクスの使い方を体系的に学べる資格です。申し込み後に受け取れるテキストで事前学習をしたうえで、5時間の講座を受けることで、資格試験の受験資格が得られます。

Googleアナリティクスを使った分析を短期間で学べること、マーケティングの現場最前線で活躍する講師による講座を受けられることから、初心者にもおすすめできる資格です。

公式サイト:Webアナリスト検定 一般社団法人日本Web協会[JWA]

ウェブ解析士

ウェブ解析士はWebマーケティングにおけるデータの読み取り・分析について学べる資格です。データに基づき仮説を立て、正しい判断を下せることを証明します。

資格は公式テキストを購入・予習したうえで講座を受け、認定試験に合格することで取得できます。取得に必要な勉強時間の目安はWeb業界経験者なら15~30時間、未経験者なら40~60時間です。比較的短時間で取得できること、公式テキストを使って自分のペースで学べることから、自分のペースで勉強したい人にもおすすめできます。

公式サイト:ウェブ解析士とは | 一般社団法人ウェブ解析士協会

データ解析士

データ解析士は文部科学省認定の資格です。POSデータをマーケティングやマーチャンダイジングに利用したり、商品・サービスの改善のための調査を設計したりするのに役立つ「多変量解析」について学べます。

資格は多変量解析の実務講座を修了し、データ解析士認定試験に合格することで取得できます。講座修了の時点で修了証書が授与されるため、試験に一度で合格できなくても、就職や転職の可能性は高くなるでしょう。

公式サイト:一般財団法人 実務教育研究所

統計検定

統計検定は統計に関する知識とその活用力を測る資格です。データを集め、それに基づき価格的で客観的な判断を下せることを証明します。

資格のレベル・種類が多く、統計検定1~4級以外にも、データサイエンスに関する資格もあります。ビッグデータの活用が注目され、データサイエンティストの不足が課題となっている現代において、就職・転職の強力な武器となる資格です。

公式サイト:統計検定:Japan Statistical Society Certificate