■メロンヘッドに車を盗まれた少女たち
メロンヘッドがよく現れる道として有名なのが、カークランドの「Wisner Road」である。ここでは頻繁にメロンヘッドが目撃されているが、有名なのは1980年代に起きた事件だ。地元に住む6人の少女がドライブ中、道路脇に“何か”がいるのを発見した。当然のことながらメロンヘッドの伝説を知っている少女たちは、肝試しとばかりに車を止めた。
車を降り、キャーキャーと騒ぎながら少女たちが道を歩いていると、突然車のドアが開く音がした。彼女たちの車に何者かが乗り込み、動き出したのである。車はヘッドライトもつけずに急発進して、少女たちの方へ向かってきた。急いで森の中に逃げ込んだ少女たちは、車が通り過ぎる瞬間、車泥棒の姿を見た。それは子供のような体に巨大な頭をしていて、大きな目はオレンジ色に輝いていたという。少女らをあざ笑うかのような笑い声とともに、車はそのまま夜の闇の中に消え、二度と戻ってこなかったそうだ。