フラット狙いのジグヘッドにもカマスが……
ビッグカマスが乱舞するなか、別の魚種も狙ってみようと大宮さんはジグヘッドに変更。狙うはマゴチやヒラメなどのフラットフィッシュと、オオモンハタなどのハタ類。アジの泳がせでマゴチやヒラメが上がっているため、ルアーでも十分狙えると踏んだのだ。
だがこのジグヘッドにもカマスの猛襲。時合いが短いはずのカマスだが、この日は延々とヒットが続く。よほどの数がいるのだろう。
まさかのカンパチの姿も
昼を食べてお腹が膨れると、眠気が襲ってきたこともあり少し休憩することとした。ウトウトして目が覚めると、大宮さんはまだ夢の中。1人ロッドを持ち、isseiのハネエビをロープ際に落としてダートさせてくると、水面近くで2匹の大きな魚影が現れた。はっきり見えたソイツはカンパチ。シオではなく、優に50cmを超えている立派なサイズだ。
惜しくも食わなかったが、びっくりすると同時に掛かっても取れんだろうな~というのが正直な感想だった。だが、大宮さんが起きてきて2人並んで釣っていると、水面で私のネコメタルを再び茶色い大きな魚影が襲った。ドラグが悲鳴を上げ必死でこらえるが、カンパチは一気にイカダの下のカキ棚へ突っ込み、あえなくブレイク。なすすべなしとはこのことだろう。
取れる取れないは別にして、なんとも夢のある釣り場だ。大宮さんも「今のは無理!」と言うほどの完敗だった。
カマスの中から白銀が舞う
昼を過ぎてもカマスのヒットは続く。さすがに朝の勢いはなくなったが、相変わらずビッグサイズ交じりでポツポツと上がってくる。
そんななか、再びイカダのロープ際を探っていた大宮さんに、違う魚がヒット。抜き上げたのは待望のメッキ。20cmないぐらいのギンガメアジだが、潮が変わったせいか立て続けに3匹をキャッチした。
さらに釣れ続くカマスの中から、強烈にドラグを鳴らすヤツがヒット。慎重に抜き上げたのは、同じメッキでもロウニンアジ。しかも25cmを超える良型だ。
ルアーフィールドとしてのイカダ
そして午後4時に終了。この日はカマス祭りとなり、終始ヒットに恵まれた楽しい釣行となった。
他にもギンガメアジ、ロウニンアジ、ヒラフッコの他にブレードジグにアジが食ってきたり、イトヒキアジをサイトで釣ったり、サバフグが引っ掛かってきたり、手乗りサイズのオオモンハタやマイクロヘダイ、ジグを追いかけてきたアオリイカをエギで仕留めたりと、十目釣りを達成。秋らしい多彩なライトソルトゲームを堪能できた。
今までエギングは人気だが、イカダはエサ釣りの独壇場という印象が強かった。だがそこにルアーを取り入れてみれば、また違った世界が見えてくる。この日は出なかったが、青物やフラットフィッシュの可能性も十分にある。