目次
2代目(Z11型・2002年〜2008年)
3代目(Z12/NZ12型・2008年〜2020年)

2代目(Z11型・2002年〜2008年)

左右非対称のリアビューはいま見ても斬新!日産 キューブ中古車解説
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

外観

2代目キューブ(Z11型)の外観は、その名のとおり立方体をイメージしてデザインされました。

フロントグリルのcubeエンブレムは、日産のエンブレムに変更。

リアは左右非対称のテールゲートデザインがポイントで、その後の自動車デザインに影響を与えました。テールランプは縦型からリアバンパー内蔵の横型になりました。

左右非対称のリアビューはいま見ても斬新!日産 キューブ中古車解説
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)
全長全幅全高
初代3750-3770mm1610mm1625mm
2代目3730-3750mm1670mm1640-1650mm

走行性能/燃費性能

エンジンは、当時のマーチにも採用されていた1.4リッター直列4気筒CR14DE型のみ。

最高出力72kW(98ps)/5,600rpm、最大トルク137Nm/3,200rpmをそれぞれ発生。トランスミッションは、E-ATxとCVTを選ぶことができました。

駆動方式は、FFに加えてe・4WDという、リアの駆動に専用の発電機を備えたモーターを用いる4WDを設定。燃費は15.8km/Lという優れたものでした。

またFFの燃費(10・15モード)も、16.4〜17.2km/Lへとおおきく改善されていました。

最高出力最大トルク燃費性能(10.15)
初代(最後期)63Kw120Nm14.8Km/L
2代目72Kw137Nm15.8Km/L

マイナーチェンジと改良について

左右非対称のリアビューはいま見ても斬新!日産 キューブ中古車解説
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

2005年には最初のマイナーチェンジが施されました。

エンジンは、従来の1.4リッター直列4気筒CR14DEに加えて、ティーダやノートに搭載されている1.5リッター直列4気筒HR15DEエンジン搭載モデルを追加。

フロントグリルデザインも変更され、ウインカーランプが丸型になりました。またテールランプが前期型の枠付きから枠無しの新しいデザインに変更されました。

インテリジェントキーのカタチも長方形型から楕円型に変更されました。

トランスミッションは、1.4L車がE-ATxとなり、CVTは1.5L車にのみ。CVTの6速マニュアルモードは廃止されました

排気量最高出力最大トルク燃費性能(10.15)
CR14DE1.4L72Kw137Nm16.4Km/L
HR15DE1.5L80Kw148Nm18Km/L

2度目のマイナーチェンジは2007年に敢行。一部のグレードを除き、フロントのデザインが変更され、前・中期型の丸目からヘッドライトとウインカーランプが一体式になりました。

LED式リヤコンビランプが採用され、テールランプはクリアーに変更。

HRエンジンの改良およびCVTの制御の見直しによって燃費を向上させました。

特別仕様車

・SX 70th(2002年)
SXをベースにオートライトシステム、フォグランプ、UVカットプライバシーガラス、ETCを標準装備しています。

・SX 70th-II(2003年)
ETCを除くSX 70thの装備に加え、CD一体AM/FM 電子チューナーラジオ、専用フルカラーフロントバンパー、専用フロントグリル&ライトフィニッシャーが装備されました。

・SX MD/CDセレクション、EX MD/CDセレクション(2004年)
MD・CD一体AM/FM電子チューナーラジオのほか、専用フロントグリル&ライトフィニッシャー、専用フルカラーフロントバンパーが装備されました。

・15M プレミアムインテリア(2005年)

・Vセレクション(2006年)
インテリジェントキー、オートライトシステム、フロントフォグランプ、本革巻ステアリングなどを標準装備としています。

・Plus navi"プラス ナビ"(2006年)
タッチパネルでの簡単な操作でナビ機能をすぐに使いこなすことが出来るシンプルナビゲーションシステム(DVD方式)を搭載しています。

・KAGAYAKI Edition、Plus navi HDD(2007年)
バイキセノンヘッドランプ、フロントフォグランプ&オートライトシステムやCD一体AM/FM電子チューナーラジオなどの装備をした特別仕様車です。

・Music room(2007年)
当時純正品としては数少なかったAUX(外部入力アナログミニプラグ用端子)をCDチューナーに搭載しデジタルオーディオプレーヤーや携帯電話の音楽を聴くことを可能にしています。

・15M Art room(2008年)
本革シートに加え、各ドアごとに春夏秋冬の異なる柄のドアトリムを採用した特別仕様車です。

各グレードについて

・BX(2002年〜2004年)
駆動方式がFFのみの最廉価モデルです。

・SX(2002年〜2004年)
標準グレードです。リモコンキーや電動ミラーを装備しています。

・EX(2002年〜2004年)
上級グレードです。インテリジェントキーや15インチアルミホイールなど装備が充実しています。

・アジャクティブ(2004年〜2008年)
SXをベースに、専用フロントバンパー&グリル、専用サイドシルプロテクター、15インチタイヤ&アルミロードホイール、フロントフォグランプを装備するドレスアップモデルです。

・14S(2005年〜2008年)
2005年のマイナーチェンジ時のグレード体系変更後のグレードです。1.4リッターガソリンエンジン搭載の標準グレードです。

・15M(2005年〜2008年)
2005年のマイナーチェンジ時のグレード体系変更後のグレードです。1.5リッターガソリンエンジン搭載標準グレードです。

・14RS(2005年〜2008年)
2005年のマイナーチェンジ時のグレード体系変更後のグレードです。1.4リッターエンジンで、スポーティな外観となっています。15インチアルミホイールを装備しています。

・15MS(2005年〜2008年)
2005年のマイナーチェンジで設定されたグレードです。1.5リッターエンジンで、スポーティな外観、15インチアルミホイールを装備しています。

3代目(Z12/NZ12型・2008年〜2020年)

左右非対称のリアビューはいま見ても斬新!日産 キューブ中古車解説
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

外観

使い勝手と室内空間の向上をはかって、Bプラットフォームの改良版を採用し、サイズは全幅が25mm長くなり、全高が40mmほど高くなりました。

外観は水平を基調としながらも、曲面が多用されています。

全長全幅全高
2代目3730mm1670mm1640-1650mm
3代目3730mm1695mm1650-1690mm

インテリア/装備

インテリアはジャグジーをモチーフにデザインされ、インパネ周りも曲線が多用され開放感を演出しています。
シートは縫製シートを採用しています。

走行性能/燃費性能

エンジンは吸・排気効率を高めたHR15DEエンジンが全グレードで採用されました。

最高出力最大トルク燃費性能
1.4Lガソリンエンジン72Kw137Nm16.0~16.4Km/L
1.5Lガソリンエンジン80Kw148Nm19.4Km/L

安全性能

キューブには予防安全装備として次のものが搭載されています。

・VDC(ビークルダイナミクスコントロール)
各種センサーにより、ドライバーの運転操作や車速などを検知し、ブレーキ圧やエンジン出力を自動的に制御する仕組みです。
滑りやすい路面やコーナリング、障害物を回避する際に発生する横滑りを軽減し、車両の安定性を向上させ、走行時の安心感を高めます。

・EBD付ABS
ブレーキ時にタイヤのロックを防ぐABS(アンチロックブレーキングシステム)を搭載しています。電子制御制動力配分システム(EBD)付で安定した制動力を発揮します。
その他、運転席・助手席エアバッグ、マルチリフレクターハロゲンヘッドランプといった装備を備えています。

マイナーチェンジ(前/後の変化について)

2012年にマイナーチェンジが行われました。

2WD車は新たにアイドリングストップを搭載。

エンジンは、デュアルインジェクターのほか、吸排気効率を高めるために排気側にも可変バルブタイミング機構が装備。最高出力は82kWに向上し、加速性能が高められました。

さらに、エクストロニックCVTを副変速機構付に変更したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+10%」を達成しました。

特別仕様車

・15X Mセレクション/15X FOUR Mセレクション(2009年)
インテリジェントキー&エンジンイモビライザー、プッシュエンジンスターターを装備しました。

・15X/15X FOUR インディゴセレクション(2009年)
メッキインナードアハンドル、本革巻3本スポークステアリング、インテリジェントキー、プッシュエンジンスターター、エンジンイモビライザーなどを装備しました。
内装色はインディゴブルーです。

・15X/15X FOUR パーティレッドセレクション(2010年)
本革巻3本スポークステアリングやメッキインナードアハンドル、プッシュエンジンスターター、インテリジェントキー、エンジンイモビライザーも装備しました。内装色はパーティレッドです。

・15X/15X FOUR こもれびグリーンセレクション(2011年)
バックドア以外のアウトサイドドアハンドル・電動格納式リモコンドアミラー・フルホイールキャップにホワイトパールを、インテリアにはこもれびグリーンを採用するとともに本革巻3本スポークステアリング、メッキインナードアハンドル、プッシュエンジンスターター、インテリジェントキー、エンジンイモビライザーも装備しました。

・15X/15X FOUR ロルブーセレクション(2013年)
本革巻3本スポークステアリングとメッキインナードアハンドルを装備するとともに、都会にある北欧風カフェをイメージして仕上げたロルブーのチェック柄シートクロスなどで構成された専用インテリアを採用した特別仕様車です。

・80th Special Color Limited(2014年)
ブロンズカラーのホイールカバーと電動格納式リモコンドアミラーを採用するとともに、メッキアウトサイドドアハンドルを装備した特別仕様車です。

・15X コダワリセレクション(2014年)
本革を手で編みこんだ装飾を施した本革/カブロンコンビシートを採用した専用内装「コダワリブラウンインテリア」をはじめ、本革巻3本スポークステアリング、メッキインナードアハンドル、フロントフォグランプ、オートライトシステムを装備した特別仕様車です。

各グレードについて

・15S/15S FOUR
最廉価グレードです。15SはFF、FOURは4WDです。
オーディオはないですが、リヤ6:4分割リクライニング&スライドシート、EBD(電子制御制動力配分システム)&ブレーキアシストを標準装備しています。

・15X/15X FOUR
15XはFF、FOURは4WDです。15Sの装備に、プライバシーガラス、4スピーカー、大型リヤアームレストなどの装備が追加されています。

・15X Vセレクション/15X FOUR Vセレクション
15X VセレクションはFF、FOURは4WDです。15Xの装備に加えてオートライトシステム、本革巻3本スポークステアリング、プッシュエンジンスターター、インテリジェントエアコンシステムを搭載しています。

・15G
最上級のグレードで、FFのみです。
15X Vセレクションの装備に加えて、やさしい明るさに保つSHOJIシェード、ロール式のブラインドを組み合わせた「スタイリッシュガラスルーフ」、16インチアルミホイール、カーテンエアバッグシステムなどを装備しています。

・ライダー
日産の関連企業、オーテックによる専用の内外装をもつカスタムカーです。