日産 キューブは、1998年にデビューしました。

初代(Z10型 1998年〜2002年)は、コンパクトカーの背を高くしたようなデザインでしたが、2代目(Z11型 2002年〜2008年)でおおきくデザインを変更。大小の四角い箱を2つ繋げたようなエクステリアになりました。

3代目(Z12 / NZ12型 2008年〜生産中)でもデザインは継承されて人気を集めていましたが、2019年12月末をもって生産終了。後継モデルが投入されることもなく、ラインナップから消滅しました。

ここでは、日産キューブの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報。グレード別スペックやライバル車情報について解説します。

目次
モデルチェンジの歴史・略年表
初代(Z10型・1998年〜2002年)

モデルチェンジの歴史・略年表

左右非対称のリアビューはいま見ても斬新!日産 キューブ中古車解説
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

日産 キューブは、1998年にデビューした5ナンバーサイズのトールワゴンです。

日産の代表的なコンパクトカー、マーチをベースに開発されたクルマで、2002年に2代目に進化した際、大胆にエスクテリアデザインを変更。

名前の通り立方体(cube)に近いデザインとされたボディは、マーチよりも車高を200mmアップして居住性を高めた室内と、マーチから受け継いだ取り回しの良さによって一斉を風靡しました。

その後、2008年には3代目に進化して、こちらも一定の人気を獲得していましたが、日産自動車の経営不振とライバルの台頭によって、2019年12月末をもって生産が終了しました。

1998年初代(Z10型)発売開始
1999年マイナーチェンジ
2000年マイナーチェンジ
2002年2代目(Z11型)発売開始
2005年マイナーチェンジ
2007年マイナーチェンジ
2008年3代目(Z12/NZ12型)発売開始
2012年マイナーチェンジ
2019年12月末をもって生産終了
2020年3月末をもって販売終了

初代(Z10型・1998年〜2002年)

外観

全長・全幅・全高は3750~3770mm×1610mm×1625mm。

当時の日産 マーチ(K11型)をベースにしていますが、マーチが角を丸めた可愛らしいデザインだったのに対し、キューブは直線的なデザインを採用。

背の高さが際立つユニークなスタイリングで、発売当時、注目を集めました。

走行性能/燃費性能

搭載されたエンジンは1.3リッターの、直列4気筒CG13DE型エンジン。最高出力60Kw(82PS)/ 最大トルク106Nmをそれぞれ発生し、トランスミッションはCVT。

燃費性能は、14.6〜15.4Km/L(10・15モード)でした。

マイナーチェンジ(前/後の変化について)

1999年に1度目のマイナーチェンジが行われ、搭載エンジンがCG13DE型から、同じ直列4気筒DOHCのCGA3DE型に変更されて、排気量は1,274ccから1,348ccにアップ。

トランスミッションのN-CVTは、クリープ機能を備えた「ハイパーCVT」に変更。ステアマティックを持つ「ハイパーCVT-M6」も設定されました。

また駆動方式もFFにくわえて4WDを設定し、販売拡大を狙っていました。

つづく2000年には、ラジエーターグリルのデザインが変更され、大型2段ヘッドランプなどを採用。

リアバンパーのデザインも変更。それまであったハイマウントストップランプは廃止になりました。

室内はリヤシートにスライド機能を追加。4人乗りから5人乗りへ乗車定員が変更になりました。

特別仕様車

・イエローバージョン(1998年)
ボディカラーがライトニングイエローの特別仕様車です。

・プレミアム(1999年)
本皮シートを採用し、フロントグリルやフルホイールカバーなどにはライトゴールド色を配しました。
テールゲートに貼り付けてある「CUBE」ステッカーは通常モデルとは異なり、小さなサイズに変更されました。

・スペシャルエディション(1999年)
パールホワイトを専用車体色とし、スケルトンオーディオやプライバシーガラスなどを装備した特別仕様車です。

・Sリミテッド(2000年)
スケルトンオーディオ、スケルトンタイプマルチリモートエントリーシステム、プライバシーガラスなどを装備した特別仕様車です。

・アルテ(2000年)
スケルトンオーディオ、シルバーセンタークラスター、フルカラーバンパー、専用ピラーステッカーなどを装備した特別仕様車です。

各グレード展開

・F
最廉価グレードです。

・S
標準グレードです。Fにはなかったパワーウインドウや、バックドア連動の集中ドアロックなどが搭載されています。

・X
最上位グレードです。Sの装備に加えて、ステアリングは本革巻きステアリングとなり、14インチアルミホイールを装備しています。

・ライダー
エアロパーツを搭載したドレスアップモデルです。日産の関連企業、オーテックがカスタムを担当していました。