釣りクラブの有志が清掃活動

清掃活動を実現させるために、県内の釣りクラブの有志が「やりましょう!」と手を挙げた。活動時は腕章をして、釣りに行った先で釣りを終えた後に活動開始!漁港を見回り清掃活動し、釣り人がいれば声掛けを行うというものだ。

不定期で活動し、先日の水辺感謝の日の清掃活動も腕章をして活動していた。主に茱崎漁港~鷹巣漁港までを活動して見回っている。

腕章をした釣り人に声をかけられても嫌な顔はせず、自分の身の周りのゴミだけでも持ち帰っていただくようにお願いしたい。福井県へ釣りに来るときも彼らの活動を尊重し、いつまでも釣りができる環境を維持できるようにご協力をお願いしたい。

くれぐれも「清掃活動しているんでしょ?このゴミもっていってよ。」というのは辞めていただきたい。

漁港内では平行線

活動はタイアップして……となったのであるが、そこで組合長さんがポツリ・「こういう活動されている釣り人はいいが、ほかの釣り人が……。」

これは、私も一度聞いた経験がある。私の住む石川県では、年に1度「海面利用者講習会」というものが行われ、水産省・漁業関係者・その他海面利用団体が集まる会だ。

当時、私もとある団体に所属していたこともあって、参加する機会があった。その時も組合長さんが同じようなことを話していたのを思い出した。こればかりは難しい問題である。

昨今は。2馬力ボートが免許不要ということで所持者が増え、漁港のスロープを無断使用し、漁をするような沖まで出てくるボートもある。SUPで沖へ出る者もいて、引き波で転覆しないか冷や冷やしながら航行しているとも聞いた。

また、漁港と言えば漁業者だけではない。遊漁船も停泊している。その停泊場所がゴミだらけだったり、休船の時に船を汚されたりするトラブルがあるという。

間違っても停泊中の船に乗り込んではいけない。迷惑以上に船とはいえ「住居不法侵入」と同じ罪になり警察に逮捕される事例だ。同じ漁港利用者間でも温度差があるようだ。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】記載されたルールは守ろう(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

漁港で釣りができるのは当たり前ではない

私の知っている限りでは、釣具店・釣り人と釣りを楽しむものが手を取ってクリーンアップ活動するといった事例は聞いたことがない。

釣り人で初めから最後まで完結するなんて、なんともすごいご縁だと感じたし、フィッシングポイントさんの日ごろの活動が実を結びこういった場面で生きてきたことは改めてすごいと感じた。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】仲間と一緒に清掃活動(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

「漁港で釣りさせてほしい」と思いながら清掃するのはいかがなものかと、こんな記事を書いておきながらと思うが私は正直思っている。なぜならば、漁港は釣り場ではなく、漁業関係者の仕事場であるからだ。釣りと言うレジャーを理解し、好意で入らせてもらっていたと解釈するのがよいだろう。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】家族で清掃活動に参加(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

なのにその場を汚すなど、モラルのない行動をしているからこういう形になったのだ。しかし、「自然環境をよくしよう」という観点でのクリーンナップ活動は有意義である。なぜならば「誰にでもできる」からである。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】みんなで協力して清掃中(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

フィッシングポイントはどんなお店?

フィッシングポイントは福井県内でも老舗の釣具店で、平内さんはその社長である。日ごろから色々なジャンルの釣り人が集まるお店であり、ベテランアングラーも多く集まる。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】フィッシングポイント代表の平内さん(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

講習会等も積極的に行っており、常連のベテランアングラーさんが主体で講習会を行い、時にはメーカーのテスターがゲスト参加して、参加者も楽しく講習を受けているようだ。

平内さん自身もいろいろな釣りをしており、玄達瀬解禁の時はヒラマサを狙いに行くほどのアグレッシブなお方である。福井県にとどまらず、石川県・富山県の北陸3県を盛り上げようといろいろ企画し、また景品も志向を凝らし、参画しているテスターも協力して今動き出した。

今後の動向に注目である。福井県に来たらぜひ立ち寄っていただきたい。

<笠野忠義/TSURINEWSライター>