決着は最終節?混迷を極める昇格圏争い

これまで見てきた通り、現状2位で自動昇格圏につける清水は直近の敗戦により、もはや優勢というには心許ない差となってしまった。とはいえ、得失点差ではプラス40というほぼ逆転不可能な要素を持っており、勝ち点で見ても次節の勝利で昇格を決める可能性がある。

一方、最終節の対戦相手が残留を懸けて臨んでくる可能性が高い磐田と東京Vは、今季勝利している相手といえど楽観視はできない。Jリーグの歴史の中で「奇跡」と呼ばれる残留劇はたびたび起きているからだ。勝ち点で上回る清水、対戦カードや今季戦績では磐田、東京Vが逆転する可能性も決して低くない今季の自動昇格圏争い。リーグ屈指の名門3クラブのうち、J1へと抜け出すのはどのクラブか。三つ巴の戦いが決着する日は近い。