3位:ジュビロ磐田「有利な対戦カードで連勝を狙う」
残りの対戦カードと今季戦績
- 第41節:水戸ホーリーホック(第8節5-1)
- 第42節:栃木SC(第6節2-0)
第40節は東京Vとの直接対決に臨み、1-1と勝ち点1を分け合ったジュビロ磐田。町田、清水、千葉など上位勢との直接対決では軒並み敗れていただけに、白星こそあげられなかったものの安堵したファンやサポーターは多かったと思われる。残り2戦は水戸と栃木SCとのカード。いずれも今季は快勝している相手だ。また、ほかの下位勢とのゲームでも複数得点での勝利が多く、選手たちもポジティブな印象で臨めることは間違いない。
今季水戸との1戦目は、昨年2試合の出場にとどまったMFドゥドゥの2得点を含む大量5ゴールで快勝。栃木との1戦目も、今季不動の左サイドバックとして躍動しているDF松原后の加入後初ゴールを含む2得点で勝利しており、補強できずにシーズンをスタートさせた磐田にとって、近年獲得していた選手が活躍した嬉しい勝利となっている。
磐田にとって不安要素があるとすれば栃木との対戦だろう。現在18位の栃木は、次節の勝敗によってJ2残留を最終節まで確定できない可能性がある。2連敗すれば現状21位の大宮に勝ち点で抜かれる危険性もあり、状況によっては厄介な相手だ。現状2位清水と磐田の勝ち点差はわずかに1。清水が連勝すれば昇格が決まってしまうため、相手の結果次第という歯がゆい現状ではあるが、いずれにしても磐田にとって連勝は必要不可欠。再逆転で自動昇格圏入りを果たすべく、良いイメージで臨める残り2つの対戦カードをものにできるかが勝負の分かれ目だ。
4位:東京ヴェルディ「失点の少なさが示す安定した戦績」
残りの対戦カードと今季戦績
- 第41節:栃木SC(第16節2-0)
- 第42節:大宮アルディージャ(第7節1-0)
第39節はジェフユナイテッド市原・千葉を相手に3-2と劇的な逆転勝利を収め、続く第40節では磐田相手に1-1の引き分けと上位勢との2連戦を1勝1分で乗り切った東京ヴェルディ。この2戦も含めて現在8戦負けなしと、最終盤にきて勝負強さを見せている。思えば開幕からここまで、清水や磐田とは異なり常に安定した戦績を残してきた東京V。その証が今季リーグトップの失点の少なさとも言えよう。
残りの2戦はいずれも今季1戦目で勝利を収めているカードで、やはり失点も0に抑えている相手。直近の勢いもあることから、清水の取りこぼしがあれば自動昇格圏入りは十分に可能性がある。あえて懸念点を挙げるなら、最終節の対戦相手である大宮の存在か。
大宮は次節で清水との対戦が組まれており、敗れればそのまま降格圏内でのフィニッシュが決まる。しかし大宮が勝った場合、他クラブの結果にもよるが最終節で東京Vとの大一番に臨むこととなる。互いに勝てば来季につながる大宮と清水。もはや今季の戦績や順位はまったくあてにならないだろう。もし、清水が勝ち点を取りこぼしても、磐田との2位争いとなれば現状わずかに1劣る得失点差も重要な要素となる。それだけに、死に物狂いで勝利を掴みに来る大宮とアウェーで複数得点を狙って戦うことは、名門東京Vの今季最後の試練になるかもしれない。