3)アーセナル・サポーターズクラブ

エミレーツの最寄駅の1つアーセナル駅周辺は、閑静な住宅が建ち並び非常に静かな印象だ。スタジアムからすぐ近くの駅ということもあり、ハイベリーが現役の頃は賑やかな雰囲気だったと想像できる。現在は落ち着いた住宅地の通りに、1軒の真っ赤な格子が印象的なアーセナル・サポーターズクラブの施設が存在する。

取材時は臨時休業のため内部を撮影することはできなかったが、毎週土日の10時から23時までオープンしており、中にある小さなバーでお酒を飲みながらアーセナルサポーター達と語り合うことができる。サポーター登録をしていない人も、飲み物だけを注文して外で立ち飲みも可能。しかし、地域の人々が運営しているため予定通りに開いていない場合もあり注意が必要だ。それもまた現地の面白さとして受け入れながら、訪ねた時に運よくオープンしていたら、ぜひ現地サポーターの人々と大いにアーセナル話を楽しんでほしい。


エミレーツ・スタジアム裏手側 写真:Molly

エミレーツ裏手の散策ポイント

ここまで紹介した3つスポットがあるエミレーツ裏手の地域を訪れる際は、荷物を最小限にすることをおすすめしたい。正面側と違って全体的に高低差があり、歩道はレンガを敷き詰めたタイプのため、仮にスーツケースなどを引いて歩くとタイヤが破損する恐れがある。宿泊地に荷物を預けるか、ロンドン市内の主要駅(キングスクロス駅がエミレーツに最も近い)に点在する荷物預かり場に預けると快適だ。加えて、日本とは違い現地周辺には水分補給場所やトイレがほとんど無いため、事前に最寄りのスーパーマーケットなどで飲み物を準備し、トイレはスタジアム近辺に行く前に済ませておこう。

では次にエミレーツ正面側の3スポットを紹介しよう。

セレブレーション・コーナー 写真:Molly

4)セレブレーション・コーナー(記念プレート展示スペース)

エミレーツ正面側1階にはアーセナルのオフィシャルグッズショップがあり、2階にはスタジアムへの入場口やプログラムを販売する小さな売店、著名な選手たちの銅像や壁画などが展示されている。ファンにとっては全てが魅力的だが、なかでも必見なのは「セレブレーション・コーナー」だ。ここでは、クラブに対する想いを薄い亜鉛素材のプレートに刻んで残すことができる。遠く離れた憧れのホームスタジアムに自分のメッセージを残すことで、いつでもアーセナルと繋がっている感覚になれるかもしれない!物理的な距離のある日本在住ファンにとっては嬉しいサービスだ。

展示されているプレートを眺めてみると、子どもの出産記念を兼ねたメッセージや父と息子が一緒に刻んだ親子メッセージ、昔から応援している選手のファンからなど、多種多様なメッセージが並んでいる。一生ものと言えるこの記念プレートは、アーセナルの公式ホームページから申し込み可能。サイズと価格は以下のとおり(1ポンド190円換算)

  • 標準サイズ:縦6cm×横16cm(約19,000円)
  • 大判サイズ:縦6cm×横32cm(約33,000円)
  • プレミアムサイズ:縦12cm×横32cm(約57,000円)

ザ・アーモリー店内 写真:Molly