男性のスーツスタイルは「かっこいい」と言われることも多く、スーツ姿が似合う男性は「私服でも取り入れたい」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、私服でもスーツをかっこよく着こなすポイントや、おすすめのコーディネート例などをご紹介していきます。
目次
スーツは私服・普段着にも流用できる?
私服にもできるカジュアルスーツとビジネススーツの違い
スーツは私服・普段着にも流用できる?
ビジネスシーンで着用するビジネススーツは、基本的に私服や普段着として流用することは難しいと言えます。おしゃれなディナーや結婚式の二次会など、それほど厳格ではない場では「カジュアルスーツ」と呼ばれるスーツを着用することがほとんどです。
ビジネススーツは、そもそも仕事や冠婚葬祭など至ってフォーマルなシーンで着用するように作られており、生地や形状がカジュアルスーツとは全く異なります。そのため、パッと見はどちらも「スーツ」ですが、デニムやスニーカーなどカジュアルなアイテムと合わせた時に、その違いに気付くはずです。
私服にもできるカジュアルスーツとビジネススーツの違い
ではここで、カジュアルスーツとビジネススーツの違いについて、それぞれの生地や形状の特徴、着用シーンなどを詳しく解説していきましょう。
違い①生地
ビジネススーツの場合、生地は「ウーステッド」と言われる細くて長い繊維を使った素材を採用します。質感としては、光沢があり表面が綺麗で滑らかな仕上がりとなるため、上品な印象を与えます。
一方でカジュアルスーツの場合「ウーレン」と言われる、太くて短い繊維を使用した生地が採用されるため、光沢がなく毛羽立った質感に仕上がるのです。ウーレンの他にも、初夏にはリネンや鹿の子素材を使用したスーツも多いでしょう。
こういった生地の違いにより、ビジネススーツを普段の私服と合わせてしまうと、明らかにフォーマル感の強いジャケットだけが浮いてしまい違和感を感じることになるというわけです。
違い②形状
ビジネススーツには芯地が使用されており、型崩れしにくく常に綺麗なシルエットが保てるという特徴があります。この芯地とは、スーツの表地と裏地の間に入っている資材のことで、スーツの骨格形成を担います。更に肩パッドも使用されるので、着崩れするということがないのです。
一方でカジュアルスーツには芯地や裏地が一切省かれている、もしくは部分的にしか使用されないジャケットが多く、肩パッドも入っていないものがほとんどです。そのためビジネススーツほど堅苦しくない印象を演出でき、カジュアルなアイテムとの相性も抜群でしょう。
また、スーツ全体のシルエットに限らず、ポケットなどの細かいデザインに関しても、ビジネススーツではないスーツジャケットのポケットにはフラップが付いていなかったり胸ポケットが無いなど、細かい部分を省くことで、よりカジュアルに仕上げているアイテムも多くなっています。
違い③着用シーン
ビジネススーツは一般的な職場、冠婚葬祭などフォーマルかつ厳粛な場所で着用されることがほとんどで、休日に私服として着ることはないでしょう。カジュアルスーツは、オフィスカジュアルスタイルが推奨されている職場、結婚式の二次会、デート、おしゃれなレストランでの食事など様々なシーンで着用できます。
スーツを着て行くとかしこまりすぎてしまうけど、キレイめなスタイルに仕上げたい、大人っぽさを出したいなどといった場合も、カジュアルなセットアップを用いるだけで大人でスタイリッシュな印象を与えることができるでしょう。
違い④コーディネート
コーディネートに関しても、カジュアルスーツの方が自由度は圧倒的に高いと言えます。ビジネススーツは、セットになったジャケットとスラックスをそのまま着用し、インナーにはワイシャツ、靴は革靴というのが基本で、ジャケットに他のパンツやスニーカーなどを合わせるとチグハグな印象になってしまいます。
カジュアルスーツは、セットアップで着用してももちろんスタイリッシュに仕上がりますが、異なる色のスラックスやデニム、チノパン、クロップドパンツなどを合わせてもおしゃれにキマります。インナーもワイシャツではなくTシャツやニット、タートルネックなど選択肢が豊富です。
また、ビジネススーツの場合ネクタイを着用するのがマナーですが、カジュアルなフォーマルスタイルはノーネクタイの方がほとんどで、靴も革靴ではなくスニーカーやローファーなど様々なアイテムと組み合わせることができます。