iCloudとGoogleドライブはどちらがお得なの?
それでは、iPhoneに保存された写真や動画、書類データなどをバックアップすることを前提に、iCloudとGoogleドライブを比較してみましょう。
まず、iCloudは無料でクラウドストレージが5GBまで利用できます。この容量には、写真や動画以外にもiCloudメールや書類データなども含まれています。
したがって、iCloudを写真や動画のバックアップに使うには限界があり、やはり有料プランのiCloud+を利用するのが現実的でしょう。
次に、Googleドライブは無料でクラウドストレージが15GBまで利用できますので、iCloudより3倍もお得です。
ただし、この容量にはGmailやGoogleドライブ、Googleフォトのバックアップ分も含まれています。
この両者の有料サービス料金を比較してみると、iCloud+は50GBの月額130円から利用できますが、Google Oneは100GBの月額250円から利用可能となっています。
また、200GBプランはiCloudが月額400円なのに対しGoogle Oneは月額380円とやや安く、年間契約では1,000円ほどお得になります。
2TBプランはどちらも月額1,300円ですが、Google Oneのほうは年間契約で16%オフとなり、2,600円も安くなるのことに注目しましょう。
つまり、単純にクラウドストレージサービスとして比較してみれば、iCloud+よりもGoogle Oneのほうがお得に利用できるということになります。
※Google Oneは年額16%割引が適用されます 両方のプランを比較してみました。注目すべきは200GBと2TBプランです。Google Oneのほうが年割引16%が適用されて、お得に利用できるのが分かります(表は筆者が独自に作成)
iCloudとGoogleドライブを組み合わせて使うのがオススメ!
iCloudとGoogleドライブの料金を確認したところで、実際の運用方法を考えてみたいと思います。
そもそも、iCloudはiPhoneデフォルトのクラウドサービスなので、iPhoneのデータを丸々バックアップしておけるのが最大のメリットです。
機種変更や、端末の故障&紛失時のバックアップとして決してハズすことはできません。
したがって、iCloud+有料で50GBプランくらいは各種データのバックアップ用に使用し、写真や動画などのデータだけをGoogleドライブにアップロードしておくというのが現実的でしょう。
Googleドライブの無料分(15GB)を使い切ったら、そのときは100GB~2TBのプランを契約すればいいと思います。
iPhone全体のデータはiCloudでバックアップすることになりますので、写真や動画のデータだけをGoogleドライブ(Google One)にバックアップするイメージになります(図は筆者が独自に作成)
たとえばiCloud+の50GB(月額130円・1年で1,560円)プランでiPhone全体のバックアップを取っておき、写真や動画の保存用にはGoogle Oneの100GBプランを年契約して年間2,500円支払います。
この場合、両方のプランの利用料金を合計しても、年額では4,060円で済む計算になります。
年間4,060円が高いか安いかは、人によって感じ方が違うと思いますが、たとえば、パソコンに保存していても、パソコンのHDDが壊れたりした場合は、過去の思い出がすべて消えてしまう恐れがあります。
万一のことを考えると、やはりデジタルデータは信頼のおけるクラウドストレージサービスを使うのがもっとも安全でしょう。
自分の思い出(写真や動画)の価値がいくらなのか、ここで改めて考えてみてください。