ルーニー監督「ポジティブな進歩が見られた」
ルーニー監督は試合後のインタビューで自信をのぞかせた。「結果は残念だったがポジティブな進歩が見られた。今日の試合で選手たちはプレスをかけることで前半イプスウィッチを苦しめた。後半疲れて不用意な失点をしてしまったがもっと改善できる」とコメント。
三好についても言及し「(右サイドの)三好と(左サイドの)バクナにはサイドから中に絞ってプレーさせたが連携がよく機能していた」と評価した。
選手として輝かしいキャリアを築いたが、監督としての実績が乏しいのが現実だ。過去に指揮をとったダービー・カウンティ(2021-2022)は降格の憂き目にあい、DCユナイテッド(2022-2023)でもプレーオフを逃すなどしており、好調だった前監督と比較されることもあって現地ファンの間では“しくじり”監督として揶揄されてすらいる。
しかし、今節のようにハイプレスで強度の高いサッカーを90分間続けることができれば、ひょっとしたらバーミンガムは2023/24シーズンで周囲を驚かせることになるのではないかと、メディア席から見ていた筆者は思ってしまった。
第15節終了時点で勝ち点19の15位に順位を落としているバーミンガムだが、目標としている昇格プレーオフ圏6位までの勝ち点差は6のみ。「自分の役割が明確になってきた」と三好が話すように、ルーニー監督の目指すフットボールが選手たちに落とし込められれば、面白いチームになるかもしれない。