消費者が選ぶ「無礼な国ランキング」で、対象国93カ国中、日本は53位となった。アジアのトップは22位のインド。23位韓国、24位フィリピン、26位中国と続く。

日本は53位だが、「表面上は礼儀正しくても、SNSでは人種差別全開」といったネット上での振る舞いへの批判に加え、「父親が日本を訪問した際、白人というだけでからかわれた」という個人的な経験に基づく評価がくだされている。

「中国と並んで最低のマナー」という痛烈なコメントの投稿者は、「しかしそれが日中では普通なのだから仕方がない」と、自らが日本人の女性講師にドアを開けてあげたにも関わらず、お礼もなく素通りされた経験を語っている。この例が示すように、日本人にとっては取るに足らない些細な行為でも、外国人にとっては「無作法」と受けとめられかねないということだ。

「最も無礼な国」の不名誉を受けたのはフランス。「傲慢・無作法・不愛想の三拍子」「フランス語が世界共通語ではない事実を無視する」といった批判だけではなく、「半分フランス人だが、確かに世界一無礼な人種」という自認コメントまで投稿されている。しかし「仏・英・米は偉大なる三大文化国」「他人種には理解されにくいだけ」など反論もあがっており、意見は真っ二つにわかれている。

2位米国は「大統領さえまともに選べない国」とトランプ氏の勝利を皮肉った意見から、「やかましくて横柄」「冗談がキツイ」「自国が一番だと思っている」といった、大国主義的な国民性が鼻につくようだ。

しかし筆者の暮らす英国でも、ドアへのお礼がないどころか、足を踏みつけて通過していく人もいる。「英国が一番」と必要以上にアピールする人や、場所や時間を考えず大騒ぎする人もいる。文化や人種の差はあれど、結局は個人の礼儀作法の価値観次第ではないのだろうか。

このランキングは世界の消費者によるオンライン投票サイト「トップ・テン」に掲載された。

無作法な20カ国「紳士の国」英国は6位

20位 アルバニア
19位 バチカン市国
18位 スウェーデン
17位 ルーマニア
16位 プエルトリコ
15位 マルタ共和国
14位 ロシア
13位 スイス
12位 コソボ共和国
11位 ギリシャ

10位 エジプト
9位 ハンガリー
8位 チェコ
7位 ドイツ
6位 英国
5位 ブルガリア
4位 イタリア
3位 ポーランド
2位 米国
1位 フランス

文・ZUU online編集部

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