退職していく社員は2パターン
とはいえ、やはり辞めていく層も一定数はいるという。
「最近は緩和しているかと思いますが、仕事自体は普通に相当きついようです。20~30代の若手に話を聞くと、昼は会議に参加、夜はアメリカの取引先とテレカンファレンス、そして隙間時間には山のような報告書を作らなければいけないなど仕事が山積み。この業務量に耐え切れず辞めていく人は少なからずいるでしょうね。
またビジネスパーソンとして大成したい人は、総合商社の遅い出世ペースを待てず退職することも少なくありません。サントリーホールディングスの現社長である新浪剛史氏は三菱商事出身ですが、40代前半のときに立ち上げた三菱商事内のローソンプロジェクトに専念するために退職。そのまま残ればいずれは三菱商事の経営に携わるようなポジションが確実視されていた新浪氏ですが、早くから経営に携わりたいという理由から退職を決意したそうです。新浪氏と同じように野心的な人は、三菱商事の古い体質に我慢ならず、外に出ていくのではないでしょうか」(同)
業務はハードでも、高給で終身雇用がなかば約束されている三菱商事。大多数の人から見るとかなり良い待遇にあるといえるが、社員のなかでも、会社の管理下に置かれるか、転職・独立してビジネスパーソンとして成功を企てるのか、目指すキャリアは分かれるようだ。
(取材・文=文月/A4studio)
提供元・Business Journal
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