グループディスカッション前にしておきたい7つの対策とコツ

グループディスカッションは、事前の準備や対策が結果を左右します。気をつける点は多いですが、1つずつ確実に行えば採用担当者に好印象を与えられます。7つのコツと対策ポイントを解説するので参考にしてみてください。

グループディスカッション前にしておきたい7つの対策とコツ


  1. 疑問や不明点は開始前に必ず質問をする

  2. 話を聞く、参加する姿勢・態度・振る舞いになっているのか気を配る

  3. 声の大きさ・スピード・トーンは適切か気を配る

  4. 役割に求められることを把握する

  5. 自分の強みを活かせる役割を見つける

  6. いきなり話し始めるのではなく定義づけから行う

  7. 実践を積み、振り返りを行う

1.疑問や不明点は開始前に必ず質問をする

グループディスカッションの説明を受けた際、疑問や不明点があれば開始前に必ず質問して不明点をクリアにしておきましょう。

開始後に質問をしてしまうと時間の無駄使いになります。採用担当者は回答している間、他のグループの議論の内容を確認ができないので、仕事の妨げにも繋がりマイナスイメージを持たれてしまいます。

2.話を聞く、参加する姿勢・態度・振る舞いになっているのか気を配る

グループディスカッション前にしておきたい2つ目の対策は、話を聞く姿勢や参加する際の姿勢・態度・振る舞いに気を配ることです。

グループディスカッションで特に重要視されるのは、協調性と積極性、そして論理的思考力の有無です。論理的思考力は発言時にチェックされますが、協調性や積極性はグループディスカッション中の態度に現れるため、採用担当者は常に確認しています。

同じグループの学生が話をしているときは、相手の方を見て内容に耳を傾け、自身が発言するときは威圧的・好戦的な態度にならないように穏やかに話すことが大切です。

腕組みや足組み、貧乏揺すりなどは評価のマイナスに繋がりますし、同じグループのメンバーへの印象も良くありません。クセづいている方は気を付けましょう。

3.声の大きさ・スピード・トーンは適切か気を配る

グループディスカッションで発言する際は、声の大きさやスピード、トーンにも気を配ることが大切です。声は大きすぎず、小さすぎず、グループのメンバーが聞き取りやすい音量がベター。特に、声が小さいと聞き返す手間が発生し、時間を無駄にしてしまいます。

スピードは、早口にならないように注意してください。メンバーが内容を理解しにくいだけでなく、書記がメモを取り逃がす可能性があります。普段から早口を指摘される方は、練習を重ねてちょうど良いスピードを身に付けましょう。

声のトーンは明るめを意識します。暗いと威圧感や怖い印象を与えたりしてしまいます。明るく、活発な話し方をするとメンバーから受け入れられやすく、またグループを良い雰囲気にできます。適切な音量・早さ・トーンを意識して、円滑なグループディスカッションを実現しましょう。

4.役割に求められることを把握する

グループディスカッション前にしておきたい対策として、各役割に求められる働きを把握しておくことも大切です。グループディスカッションにおける主な役割は、ファシリテーター・タイムキーパー・書記・発表者があります。人数によってはアイデアマンや監視者などの役割も割り当てられます。

例えば、ファシリテーターはメンバー全員に配慮しつつ、多様な意見を引き出す働きが求められます。書記であれば、議論で出た意見をわかりやすくメモすることが求められます。役割によって、協調性や積極性、論理的思考力にプラスαで求められる内容が異なるので、どの役割を振られても対応できるようにしておきましょう。

関連記事:グループディスカッションの進め方と役割|役割別の評価ポイントも解説

5.自分の強みを活かせる役割を見つける

自分の強みを活かせる役割を見つけておくことも、グループディスカッション前の対策として有効です。

基本的に役割は立候補制の形が取られます。どの役割が良いか聞かれた際、「自分は人の話を聞きながら、意見を構造化してまとめるのが得意だから書記に立候補したい」と理由を添えて立候補できると、同じグループ内のメンバーも安心してその役割を任せられます。

グループディスカッション本番前には全ての役割で練習を重ねて、自分の強みを活かせる役割を見つけておきましょう。

6.いきなり話し始めるのではなく定義づけから行う

グループディスカッションで非常に重要なのが、議論の前に定義づけを行うことです。定義づけは認識をすり合わせ、議論の方向性がズレないようにする作業です。議論の前提を共通認識として持っておくことで、話が逸れそうになった場合にすぐ軌道修正ができます。

与えられたテーマの認識とゴールの形の両方をすり合わせます。テーマが「若者にウケる今までにないマーケティング施策の提案」だった場合、同じ若者でもある人は10代を、別の人は20代を思い浮かべる可能性があります。「20代前半の大学生」と決めてしまうのが定義づけの作業でやりたいことです。

7.実践を積み、振り返りを行う

グループディスカッション成功の鍵は、実践の回数と振り返りです。グループのメンバーは初対面の学生です。どんなタイプの学生とも協力してグループディスカッションを進められるようにするには、実践と練習の積み重ねが大切です。

実践後は必ず振り返りも行いましょう。時間内に全ての作業が満足に行えなかったのであれば、何に時間がかかりすぎていたのか、どのように発言すればスムーズにメンバーの意見を引き出せたのかなど具体的に振り返ります。

グループディスカッションの練習で他のメンバーから得たフィードバックを元に、振り返りを行うこともおすすめです。