足元で久々のヒット
ここで羽根船長から電話があり、「イカダ変わってみるか」と提案があった。アタリが止まったこともあり、2つ返事でOKし荷物をまとめる。エギングは荷物がコンパクトなのがいい。
次に渡ったさらに湾奥のイカダでは、以外にも反応が薄い。開幕が遅れていただけに、まだ湾の奥までイカが入っていないかもしれない。
それでも1匹を追加した後は、再び移動。お次は隣に釣り堀があるイカダだ。近くの露岩近くのブレイクを丹念に攻めるが、全く反応ない。
そんなとき、手前まできたエギを底まで沈めて何気なくリフト&フォールで探っていた姫璃歌さんのロッドが曲がった。ここまで沈黙が続いていた姫璃歌さんだが、久しぶりのヒットに真剣な表情で抜き上げる。ややサイズダウンしたが、立派なアオリイカだ。
そう、イカダでは足元も見逃せない好ポイントとなる。ブレイクからエギを追ってきたヤツか、元々着いていたヤツかは不明だが、手前までエギが来てもすぐに回収せずに、いったん足元まで沈めて丹念に探ってみると思わぬヒットを得られることもあるのだ。
ササミ巻きは不発に
さてここで東川さんの秘密兵器のササミ巻きの効果について。結果から言えばこの日、ササミ巻きへのヒットはなかった。というのも、フグやカワハギなどの歯のある邪魔者がかなり多かったようで、ササミがすぐにボロボロにされてしまうのだ。中にはワイヤーを切っていくツワモノもいたほど。
実績は十分あるだけに今後水温が下がってきて邪魔者が少なくなってくれば、効果を発揮すると思われる。
感覚の違いに戸惑いも
そして午後1時にロッドオフ。釣果は2人でアオリイカ8匹と、まずまずだった。東川さんに感想を聞いてみると、「やはり陸っぱりとの感覚の違いが大きかったです。頭では分かっているけどいつの間にかエギが浮き上がっちゃって…」とのこと。とはいえイカダ初挑戦で、この釣果は十分すぎるといえるだろう。
日本海が閉幕する11月からは、五ケ所湾近辺のアオリイカは最盛期を迎える。数型ともに期待十分のイカダエギング、陸っぱりエギンガーの皆さんは、ぜひ一度挑戦してみてほしい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
宝成渡船