ミニバンの種類

ミニバンの種類は、ボディの大きさを基準にして、以下の5つのクラスへ分類されます。

  • LLクラス
  • Lクラス
  • Mクラス
  • Sクラス
  • SSクラス

LLクラス

今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?
(画像=トヨタ グランエース(2020年)、『MOBY』より 引用)

「LLクラス」は、5つの種類でボディサイズが大きく、かつ高級感があるのが特徴です。

全長5,000mm(5m)、全幅2,000mm(2m)程度のボディをもっているケースが多く、日本では極めて珍しい車格となるでしょう。エンジンの搭載位置がフロントシート下部となるため、ミニバンの定義には反しますが、全長が5,300mm、全幅が1,970mmと、LLクラスに沿ったボディサイズが特徴です。

Lクラス

今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?
(画像=トヨタ アルファード(2022年)、『MOBY』より 引用)

「Lクラス」は、高級感こそLLクラスに見劣りする面がありますが、ボディサイズはほぼ互角と考えてよい種類のミニバンです。

ボディサイズをLLクラスと比較してみると、全長が4,900mm前後、全幅が1,900mm前後でひと回り小さく、取り回しがしやすくなっているのが特徴。一般の駐車場などでも不安なく扱えるでしょう。

Mクラス

今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?
(画像=ホンダ ステップワゴン(2022年)、『MOBY』より 引用)

「Mクラス」は、適度な車内空間の広さとランニングコストに優れた走行性能をもつ種類となります。

中間地点に位置する車種となると“どちらともつかない”印象がありますが、実際は高いコストパフォーマンスを発揮するのが特徴です。ボディサイズをチェックしてみると、全長4,600mmから4,900mm程度、全幅が1,700mmから1,900mm程度の範囲内で収まっているのが特徴です。「3ナンバー登録」となり、普通乗用車の分類に入るため“ファミリーカー”として立派に扱える車種となります。

Sクラス

今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?
(画像=ホンダ ジェイド(2018年)、『MOBY』より 引用)

「Sクラス」は、Mクラスの車種よりもひと回り小さく、コストパフォーマンスに磨きをかけた種類。ボディサイズをチェックしてみると、全長は4,200mmから4,600mm程度、車幅が1,700mm以下の車種が該当します。

以前は、車高が低く抑えられており、後席の乗降用ドアがヒンジ式となっていて、セダンやステーションワゴンと使用感覚が変わらないSクラスに該当するミニバンも存在していました。

SSクラス

今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?
(画像=ホンダ フリード(2022年)、『MOBY』より 引用)

「SSクラス」は、ミニバンジャンルでもボディサイズが小さく、コンパクトカーにも匹敵する扱いやすさをもつ種類です。

販売競争に参戦するメーカーが限られているニッチな分類となりますが、現在の新車販売ランキングでも上位に名を連ねるなど人気の高い種類となります。ボディサイズをチェックしてみると、全長は4,200mm以下、全幅は1,700mm以下と、市街地で扱いやすい大きさにとどまっているのが特徴です。

と組み合わせて活用すれば上質な雰囲気を味わえるでしょう。

ミニバンを購入するときの選び方

今更聞けない「ミニバン」とは?ワンボックスの違い・どんな人におすすめ?
(画像=@thanksforbuying/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

「ミニバン」と一概に言っても、価格帯やサイズ感によってクラスが分かれていることが分かりました。

ミニバンを検討している方にとって「家族が増えたから車を買い替えたい」「家族全員での帰省に使いたい」など、ご自身に合う選び方を知りたいのではないでしょうか。

本章では、ミニバンを購入するときの選び方として4つのポイントを解説します。

1.人気のある車種を選ぶ

月間での売上1位や年間を通して多くの人から選ばれる人気の高い車には、人気が高いなりの理由があります。

さらに、人気のある車は購入後に「思っていたのと違った」「失敗した」と感じても、高い値段で売却できる可能性があります。

しかし、人気があるというだけで車を購入できる方は少ないでしょう。ご自身に合う用途かどうか、何人乗るのかなどの他に指標として「人気があるか」を確認するのがおすすめです。

ミニバンの人気車種を知りたい方は以下のようなサイトが参考になります。


サイト名
一般社団法人日本自動車販売協会連合会(毎月発表)
日本カー・オブ・ザ・イヤー
価格ドットコム

2.予算で選ぶ

ミニバンの価格は以下の通りです。

  • LLクラス:600万円以上
  • Lクラス:450万円~600万円
  • Mクラス:300万円~450万円
  • Sクラス:200万円~300万円
  • SSクラス:200万円未満

先述のようにミニバンはボディサイズや乗車定員以外に価格帯によってもクラス分けできます。

車両本体価格は181万円〜700万円程度までと幅広く、クラスによって価格が大きく異なります。また、同じ車種でもグレードによって車両本体の価格が異なることがほとんどです。

まずは、普段の使い方・用途から一度に乗る人数などを考えます。そのうえで自分の予算に合ったクラスから好みのメーカーやグレードを選ぶとよいでしょう。

数年後の価値=リセールバリューを考えて購入するのもひとつの手です。

3.用途で選ぶ

運転するオーナー自身だけではなく、同乗する家族や運転する家族のことを考え、用途に合わせてクラスを選ぶことが大切です。

ミニバンはボディサイズや価格帯によって5つのクラスに分かれています。

用途に合わないミニバンを選ぶと、大きすぎて使い勝手が悪いと感じたり、乗車定員がぴったりで荷物が載せられなくなったりする可能性もあります。

買い物や通勤などの普段使いだけなのか、アウトドアや帰省など遠出する際にも使いたいかなど、車を利用するシーンを想像して検討するのがおすすめです。

4.車の性能で選ぶ

車の性能(車両性能)とは、走行性能、快適性能、実用性能、安全性能、耐久性能などのことです。以上のような性能は車両の目的やコンセプトなどにより重要度づけがなされています。

近年、自動車メーカーの競争や開発が進んでいることから、ひと昔前より車の車両性能は向上しています。

車選びをするうえで、燃費や操縦性のよい走行性能で選ぶのか、最新の安全技術を搭載している安全性能で選ぶのかなど、車両性能の何を重視するかをポイントにすることもおすすめです。