目次
ミニバンとは
ミニバンに乗るメリット・デメリット
ミニバンの種類
ミニバンを購入するときの選び方
おすすめのミニバン3選
ミニバンとは

「ミニバン」は、3列分のシートを備えている車高を引き上げたワゴン車を指しています。
基本の乗車可能人数は6人から8人程度となり、複数人でのドライブが楽しめる車種として1990年代の“RVブーム”から人気を集めているジャンルです。
ミニバンと呼ばれている由来に、ボディサイズを表すのに用いられる“ミニ”と、アメリカで使用されている機会の多い「キャンピングトレーラー」を短縮した“キャラバン”を組み合わせたのが挙げられます。「ミニ・キャラバン」をさらに短縮形で表記した造語がミニバンの呼称を生んでいるのです。
ミニバンとワンボックスの違い
ミニバンに似ているジャンルとして比較対象に挙げられるのは「ワンボックス」(1BOX)です。
ミニバンとワンボックスを比較しての違いに上げられるのが、フロントボンネット内にエンジンが収納されているかどうかです。
ミニバンにはボディの先端に短いボンネットが備わっています。普通乗用車と同様にボンネット内へエンジンが収まっているのが特徴。“2BOX”もしくは“1.5BOX”と表記されるケースもあるようです。
一方、ワンボックスの車種は、フロントボンネットがない、あるいはごくわずかなスペースがデザインの関係上備わっているケースがあるようです。ミニバンと異なり、フロントシートの真下にエンジンが搭載されている事例が多いため、別名で“キャブオーバー”とも呼ばれるケースがあるようです。
ミニバンに乗るメリット・デメリット

他のジャンルと同様、ミニバンにも選ぶメリットおよびデメリットが存在します。
この項目ですが、メリットとデメリットに挙げられやすいポイントを2点ずつ解説してみました。
【メリット】複数人乗車ができる
1つ目のメリットは「複数人乗車ができる」です。
他ジャンルの車種を見渡してみると、乗車定員が4名もしくは5名となっているケースが多いですが、ミニバンジャンルの車種は6名から8名までの乗車定員となっています。
家族構成が大所帯で1台分の車で賄いたい、あるいは友人を多く乗せる機会が多い場面でミニバンが光り輝く場面でしょう。
【メリット】荷物の積載量が調節できる
2つ目のメリットは「荷物の積載量が調節できる」です。
ミニバンは基本3列シート仕様である車種が多いですが、ボディサイズによっては3列をフルに使用した状態でもキャリーケースやゴルフバッグが入ったり、あるいは3列目シートを収納・跳ね上げるなどのカラクリを使ったりとラゲッジスペースを作り出すのが上手です。
乗車人数次第で、シートアレンジを生かしラゲッジスペースを調節すれば、サーフボードなどの長物や大柄な荷物も積み込めるので、利便性でも他ジャンルの車種に優っているとも考えられます。
【デメリット】大柄なボディで取り回しが悪い
一方、1つ目のデメリットとなるのは、「大柄なボディで取り回しが悪い」です。
現状、新車で購入できる国産のミニバンをチェックしてみると、SSクラスに属しているコンパクトサイズのミニバン以外は、全長が4,600mm以上、全幅が1,700mm以上ある車種が大勢を占めています。
日本の道路は郊外こそ幅の広い道が存在していますが、市街地となると狭くて細い路地も多く存在します。加えて、自宅や外出先での駐車スペースが狭く、取り回しに苦戦する場面もあるようです。
【デメリット】燃費性能で不利
2つ目のデメリットとなるのが「燃費性能で不利」です。
近年では、ハイブリッドシステムを搭載したミニバンも登場していますが、いまだに大排気量かつ高出力のエンジン単体で構成されたパワートレインの車種も存在します。
車体の大きさや車両重量を考えると不利なのは否めませんが、エンジンパワーに頼り切った結果、燃費数値が10km/Lを割るシチュエーションもあるようです。ハイブリッドシステム搭載車ではコンパクトカー以外のジャンルと互角の燃費性能を発揮するケースもありますが、実用面では過大な期待をするのは避けるべきでしょう。