ウワサの加速性能
低速走行時や平常運転時は心地よく品のあるエンジン音。それが荒々しく豹変していく鼓動感は、体感した者にしかわからないかもしれません。瞬間的に加速したときの唸るエンジンは「砲口が火を噴く」という表現が、私の最適解。爆発的な加速に加えて、湧き上がるパワーを音で表現したようなレスポンスに鳥肌が立ちました。こんなに気持ちの良い加速が2ストマシン以外にもあるのかというほど。
硬い?シートについて
現行のXSR900は「硬いシート」とのレビューが多いようです。確かに硬めのシートだと思いますが、そもそもバイクは「スポーツ的要素」の強い乗り物。バイクの運転の特徴でもある「走る」「曲がる」「止まる」に合わせた運転姿勢を適切に変化させるには、ある程度の硬さがむしろ必要。
ちなみに、XSR900のシートは場所によって「硬さ」に差があります。タンク側はやや硬め、テール側はスポンジ自体の硬さは変わらないものの、曲面部分シート表皮が浮き、直下に「空洞」が存在しています。この弾力のある部分を使った乗車姿勢を摂ることで高速走行時や加速時には程よい座り心地を感じることができます。
シート前部に乗車すると発進操作やハンドル操作がやり易いかもしれませんが、乗車面積が狭くなるため、お尻が痛くなりやすい。出発後30分~1時間程度で「お尻が痛くなる」というライダーは、車体の動きに合わせて乗車位置を変化させると多少マシになるかもしれません。
整備性については大した整備を行っておらず何も申すことができないのですが、ETCやUSB電源を取り付ける際はヘッドライト裏のボックスに電源カプラーが備わっているため、比較的容易にDIYで取り付けることができました。ちなみに、自作配線による誤作動を防止するために専用カプラーを使用することをおススメします。私の場合、専用カプラーを使用した場合のトラブルについては「新車補償対象」との説明を受けています。もしもDIYで取り付けたいという方は、当該車両の販売店に補償対象かどうかを一度確かめておくと良いでしょう。
まとめ
自己所有のバイクなのであまり批判することは無いのですが、しいて言うなら
・ハンドル切れ角が浅く、Uターンが大回りになる
・近隣にYSPが無い。(某県内)
・出入庫の際、バーエンドミラーを壁などによくぶつける。
というところ。
日々の手入れについては、従来とは異なりマフラーが車体下部に位置しているので、リアホイールや、リアサスペンションにも手が届くため、掃除しやすいのは高評価。価格に関していうと、2023年モデルから物価高騰などの理由により4.4万円の値上げとなっているが、ライダーをアシストする「電子制御システム」「クルーズコントロール」「トラクションコントロール」などがてんこ盛りであることを考えると、かなりのお値打ちマシンでだと思います。ちなみにこの安全装置が作動したことにより、野生動物との接触を避けることができました。ここまでの仕様にしてくれた方々に感謝です。