約半数が現在も返済中、約3割が残金100万円~200万円未満

奨学金返済者、転職や結婚など「夢を諦めている」約3割も【アディーレ未来創造基金調べ】
「現在も返済を続けている」と回答した人は全体の51.5%。約半数の人がまだ返済中という結果でした(「公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

続いて、現在の返済状況について尋ねています。すると、51.5%が「返済中」と回答。「返済が完了した」という人は30.1%、「返済義務なし」と回答した人は14.2%でした。半数以上の人が返済を続けて家計が圧迫されており、そのことが今回の調査の結果につながっているようです。

奨学金返済者、転職や結婚など「夢を諦めている」約3割も【アディーレ未来創造基金調べ】
奨学金の借入金額で最も多かったのは「200万円~300万円未満」の28.6%。国公立大学4年間の授業料の平均金額相当となっています(「公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

実際に奨学金を利用したという人はいくらぐらい借り入れたのでしょうか。最も多かったのは、「200万円~300万円未満」の28.6%、2位が「100万円~200万円未満」の19.2%、3位が「300万円~400万円未満」の17.8%でした。

大学の授業料は、学部や学科、選んだ学校によりそれぞれ異なりますが、国公立で年間およそ50万円前後、私立で年間およそ90万円前後が平均のようです。4年間の授業料を奨学金でまかなうとすると、上位の200万円~400万円程度の借り入れになってくるという計算です。

奨学金返済者、転職や結婚など「夢を諦めている」約3割も【アディーレ未来創造基金調べ】
返済残高で最も多かった回答は「100万円~200万円未満」でした(「公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

まだ返済中だという人の残高はどのくらいか調査すると、最も多かった回答は「100万円~200万円未満」の28.0%でした。次いで2位が「50万円~100万円未満」の26.4%、3位が「10万円~50万円未満」の15.9%、4位が「200万円~300万円未満」の12.1%となっています。返済が始まったばかりの人も、やっと終わりそうだという人も含まれていて、悲喜こもごもといったところでしょうか。

8割以上が返済計画は「予定通りに進んでいる」と回答

奨学金返済者、転職や結婚など「夢を諦めている」約3割も【アディーレ未来創造基金調べ】
奨学金の返済計画について、85.1%、の人が「予定通り」または「予定より進んでいる」と回答。返済計画はきっちりと進めているという人が多いようです(「公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

今も返済を続けているという人の返済計画についても尋ねています。すると、65.4%の人が「予定通り」と回答しています。また、「予定より進んでいる」と回答した人は19.7%と、苦しい生活の中でも返済計画は予定通りに進めている人が多いようです。

奨学金返済者、転職や結婚など「夢を諦めている」約3割も【アディーレ未来創造基金調べ】
毎月の返済額で最も多かったのは「1万円~2万円未満」で、中には10万円以上の返済をしている人も(「公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

毎月の返済額については、最も多かったのが「1万円~2万円未満」で50.5%、次いで2位が「2万円~3万円未満」で16.3%、3位が「1万円未満」で15.6%、4位が「3万円~4万円未満」で7.2%となっています。

就職したばかりの若者にとって、月に2万円というのは大きな金額のような気がします。中には10万円以上の返済をしているという人も…。学業のために必要だったお金とはいえ、返済が生活を圧迫している人も少なくないのではないでしょうか。