以上に洗練された上質な走行性能を手に入れたGT-R NISMO スペシャルエディション 24年モデル

筆者は日産 GT-Rを2007年の登場以来、たびたび試乗させてもらっていますが、その進化をひと言であらわすと「運転のしやすさ」になると思います。
07年モデルはサーキットのようなキレイな路面ではそのポテンシャルを発揮することができましたが、アンジュレーションのある路面では、怖くてアクセルを踏めない。そんなセンシティブな面があるスポーツカーでした。
しかし、年を重ねてエンジンの出力向上とともにサスペンションをはじめとしたシャシーに手が加えられ、どんどんとセンシティブな面が消されて、それこそ“誰が乗っても速く走れるクルマ”へと進化してきました。
とくにファイナルモデルと言われている、今回の24年モデルGT-R NISMO スペシャルエディションは、これまで以上に上質な走行性能を手に入れています。
まずスターターボタンを押して441kW(600ps)を発生するエンジンを呼び起こした瞬間時から、音が抑えられています。
アクセルを踏んで走り出しても、その静粛性に変わりなく、標準装備されたBOSEのサウンドシステムで音楽を楽しむことができます。
またサスペンションは、路面から伝わる微振動を吸収し、大きく動いたときでもしっかりいなしてくれるので、とても洗練された印象です。
道幅の狭いワインディングを走行した際には、フロントメカニカルLSDと最適化されたATTESA E-TSの恩恵が抜群です。
ステアリング操作を忙しく行っても、GT-R NISMOスペシャルエディションのフロントノーズは自在に動き、自分の思い通りのラインをトレースしてくれます。
GT-Rほどの大柄なボディのクルマで狭いワインディングを走るのは神経を使うものですが、GT-R NISMOスペシャルエディションは、気負うことなく自在に動かすことができてしまいます。

従来からの高いポテンシャルに加えて、高い静粛性能と無駄な動きの少なくなった乗り心地。そしてコントロールしやすくなったハンドリング性能が加わり、R35型GT-Rの集大成と呼ぶに相応しいモデルに仕上がっています。
このGT-R NISMOスペシャルエディションは限られた人しか手に入れられませんが、日本が誇るスーパースポーツカーとして長く愛されることは間違いないでしょう。
提供元・車選びドットコムマガジン
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