北海道に住む筆者は雪解けが始まる3月末から渓流に足を運びますがそのシーズン最初のターゲットはいつも蝦夷岩魚(アメマス)で、そのまま年間通してのメインターゲットになります。今シーズンは特にイワナに入れ込んでいて大小数えきれないほどのイワナを釣りました。そこで私の夏から秋にかけてのイワナ攻略法を説明していこうと思います。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)
イワナの性格を考える
どのトラウトも基本的に警戒心が高くイワナも非常に神経質な部分があります。とはいえ、他のヤマメやニジマス、ブラウントラウトといった極端に神経質な鱒族と比べたらやはりおおらかです。
例えばヤマメはチェイスしながらもじっくりルアーを見て違和感を感じたらUターンしてそのまま無反応、というのはよくある事で大型になればさらに顕著になります。イワナもタイミングや場所によっては似たような反応を見せますが、1回や2回ミスバイトしてフックに触っていてもチェイスを繰り返す傾向にあります。
ヤマメやニジマスは食いつく前に考えますがイワナに関しては「食ってから考える」傾向があり、餌に対する執着心も一際強いです。そこにいかにしてつけ込むかがイワナ狙いに置いて重要な点と言えます。
夏は陸生昆虫パターン
7月に入る頃から渓流周辺でも陸生昆虫が活発化します。イナゴやバッタ、セミがメインとなります。フィッシュイーターと思われがちですが実、際のところ渓流魚の主要な餌は昆虫類で夏は年間でも最も餌が豊富な時期とも言えます。
入渓時や遡行の際は周辺をよく観察して昆虫のサイズ感や色を把握しておく事で釣りを優位に進める事ができます。
虫を意識したルアーサイズ
特に源流域で有効なアプローチとして小型のフローティングミノーを使用したものがあります。水深があるものの水質はクリアなポイントで岩陰などの障害物に身を隠しながら上流に向けて40m-50mmのフローティングミノーをキャスト、そのまま一才のアクションを付けずに流し糸ふけを巻き取るだけのリーリングに徹します。
食い気のあるイワナなら視界に捉えた瞬間にすっ飛んできます。バッタが多く見られる川では特に40mm台のミノーが有効でスローシンキングかフローティングミノーもしくはシンキングミノーでも出来るだけレンジを表層付近に止めるようにしてトレースしていきます。